周庭氏保釈

 晴れ、気温は22度.昨日は通り雨があり外の湿度は非常に高い.今日も30度を超える陽気になりそうである.

 台風6号もいつの間にか熱帯低気圧に変わり、北海道への上陸は無くなった.このところ矢継ぎ早に発生する台風.赤道付近の海水温が低いのかさほど大きな台風とはならないので幸いである.更に発生場所が比較的西寄で進路も日本に直撃するのではなく大陸方面に移動するようなのでこれも幸いである.

 コロナ禍、梅雨前線の停滞で被害を被っている地域にお住まいの方にとっては幸いである.これで台風が直撃し大きな被害が発生すれば本当に東京オリンピックどころではない.それにしても本当に来年開催されるのか半信半疑である.

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 一時拘束され今後の安否が気掛かりなところだった香港の活動家の周庭さんが保釈された.保釈金の支払いで一時的に釈放でパスポートは没収されたらしい.自分の予想では国外追放になるのかと想像していたが、そうはならなかった.最悪は、中国本土に移送され裁判あるいは思想教育といったような展開も予想されただけに何らかの力が働いたのだと思う.

 中国共産党は、外からは一枚板に見られることが多いが、さすがに共産党という党だけあって内部の権力闘争は色々あるのだろう.

 今まで習近平氏がその権力闘争を抑え独裁者になろうと色々手を尽くしここまでやってきたが、それを快く思わないグループの人間が居るのは間違いない.

 もしかすると今回の周庭氏への対応はその権力闘争の一環かもしれない.日本の政治も色々派閥争いなどが話題になるが、その辺り人口が日本の10倍ある国だからその動きも複雑なのは想像できる.

 

 そんな中、日本は中国に対してお得意の遺憾砲をぶっ放した.遺憾という言葉がどれほど相手に伝わっているか判らないが、相変わらず発射されるこの砲撃は、あくまでも国内向けのポーズであり、相手国には、音と匂いがひどいおならと同じでほとんど実害を与えない.

 

 そんな遺憾砲であるが、中国にとって経済が破綻し始めているところで日本の進出が止まれば苦しいことになるのは明らかである.この関係も日本が本当に必要とされなければ何時でも袖にされる関係だが、今は不味いと思ってはいるのだろう.だから一時期尖閣諸島への示威行動が激しかったが、今は鳴りを潜めている.この先の展開によっては危うい関係なのは間違いないところである.

 

 しかし、香港問題、チベット問題と国内にこれだけ難題を抱えているにもかかわらず国際社会を敵に回す行動を取ることができるのは、やはり独裁国家だからだろう.さらに上行く北朝鮮が世界から経済制裁を加えられても滅びないのも独裁国家だからだろう.自由主義社会だとしたら、国内でデモ等が発生し世論の反発でたちまち政権は下野しなければならなくなるだろう.

 

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 そして気になるのが、アメリカの大統領選挙である.トランプ大統領の支持率低下が言われ続け、本当に現職の大統領が落選するのか興味が尽きない.

 もしトランプ氏が負けバイデン氏が大統領になった場合、アメリカはどこへ向かうのだろうか?トランプ大統領が破天荒で行動するのに対して、バイデン氏が理性を保った行動を取るとしたらアメリカの政策はどのように変化するか見ものである.これまでのトランプ大統領が行動がチャラになるのかそれともある程度踏襲するのかである.その大きなポイントは、中国対策だろう.政権が代われば融和策に変更するのかそれとも強硬策は変わらないのかは、日本にとって大切なことである.

 今までの世界が平和だった中でどうしても甘い考えが主流になりがちだが、現実は下手な行動を取れば荒海に投げ出される覚悟が必要になる可能性が高い.本当にそれに耐えきれるのかが政治家に問われるのだが、与党野党とも世襲議員が闊歩する中で本当に日本のこれからのかじ取りを任せて大丈夫かと心配になる.

 更に今の政権運営を批難する人たちも呉越同舟で、外野から批判は何時でもできるがいざ当事者になると腰砕けになる人をこれまで多く見てきている.本当に国難という時期に来ている.