台風10号が徐々に接近中

 曇り、気温は20度.霧雨のような水滴が時折空から落ちてくる.

weathernews.jp

 もの凄い勢力だとテレビでは力説するが、そういった情報よりも次の総理の話題の方が人々の関心が薄いようである.

 関東のマスコミは、もしこれが東京直撃するとなれば蜂の巣をつついたような大騒ぎを繰り返すのだろうと思う.彼らにとってニュースの重要性は自分たちの近くに影響が及ぶ範囲と決まっているからである.

 今回の台風は、沖縄を縦断し九州の西側を通過して北上していく.この経路は台風9号と似ているが、大気の通り道を先に9号が作っているためその跡が残り丁度隙間に入るように次の台風も突き抜けていく.前の台風が大気をかき混ぜていくため大気の圧力のエアーポケットのようなものに吸い込まれるからである.

 そして重要なことは台風の進行方向の右側が危険だということである.台風は左回りで風が回っているため台風の目に吹き込む風の力は相対的に右側から入り込むからである.

 そのため丁度進行方向の右側にある九州地方は風の被害が深刻になる.今回の台風は、中心気圧が低く風を巻き込む力が強く、最大風速80m/sの風が吹く.風速80m/sがどのくらいかというと時速に換算すると288km/hrになる.丁度新幹線の速度位である.

 新幹線が288km/hrの速度で走るその屋根に立ち感じる風を想像して欲しい.人などはあっという間に吹き飛ばされるだろう.

 実際は、その半分程度の40m/sくらいの強風が吹くと予想されているが、時折70m/sがつむじ風のように吹くことも考えられるため、屋外に有る物は固定するか、頑丈な建物に入り身の安全を守る必要がある.

 自然災害は、来たら自分の身を守ることを最重要視することが大切である.何かが失われたとしても自分の身が失われてしまえばまたやり直すことができない.