この先は不透明

 晴れ、気温は9度.とうとう10度を切る日が来てしまった.朝晩の気温は低く日中は比較的暖かいという日が続き、朝の気温が零下になり始めると雪が降りだす.冬はもう少しでやってくる.

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 昨日、道内での新型コロナウイルスの1日の感染者数が最多となった.その中心は札幌ですすきの関連のクラスターのようだ.そのため、これが感染拡大の端緒なのかそれともこれ以上の感染拡大が広まらないのかここ数日から数週間の様子を見る必要がある.

 不要不急の外出を控えてとの緊急事態宣言を道が発して半年が経ち、今後感染が札幌市を中心に拡大した場合、同じように緊急事態宣言を出すのかどうか、判断は微妙だろう.あの時は、どのようなパンデミックが来るか先が見えない状態での施策であり、今の情報量とは違う.正しく行動すれば感染拡大が防げるとするなら緊急事態宣言を出すことはないだろう.

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 核のゴミ問題、10月8日には神恵内村寿都町の二自治体が応募する見込みである.

 今回は文献調査の応募のため、北海道も静観の構えである.しかし、文献調査が終われば最終応募をするかどうか決まるわけで、その時までにきちんとした対応が必要だろう.

 以前も書いたが、北海道の179市町村の中で過疎化に苦しむ自治体が数多くある.その中から今回のように財源確保を目的とする応募を行う市町村が今後も出てくる可能性がある.

 今回の応募による交付金は最大で20億円ということで永続的にその収入があるわけではない.所謂、一時的な所得であり、それを有効に使わなければ元の木阿弥となるお金である.

 そういった財政的に厳しい自治体に対して北海道庁はどういった対策を考えているのかきちんと表明すべきだろう.借金まみれの地方財政に対して自助努力で解消しなさいと言うのは、先細りの財政の中で起死回生の策が無い限り座して死を待つばかりということになりかねない.それを食い止めるための方策を考える時期に来ている.

 新型コロナの流行で北海道経済も大打撃を受けている.既に、お金は借金返済のために消えてしまうところも多いだろう.その打撃を受けてなお自分たちの明るい未来を考えられる人は幸せである.

 今朝のテレビのニュースで、寿都町の反対派が行った講演会で北海道大学の名誉教授という人が使った側が処理を考えるべきといっていたが、そこに今回の応募の本質は無い.問題は過疎化していく街の将来のための財源をどこから持ってくるかである.その財源確保も自分たちでしなさいと言うなら、今回の応募の手段の一つである.

 本来なら町長はお金のために応募するのだと本音を語りたいのだと思う.それを言うと世間体が悪いので核のゴミの問題を勇気ある決断としているだけなのではないかと想像しているのである.

 賛成派も反対派もお互いきれいごとで論議をしようとすると結論は出てこないだろう.建前と本音で建前だけをまな板に挙げると論点が噛み合わないのは明白である.

 きっと反対派の方も、この町の将来のためにどこからお金を生み出すのかその方法を提案すべきだろう.街の将来が掛っているのにすべてに反対して何の対案も出さず、それは町長が考えることとお鉢を回してしまえば先がない.

 ちなみに公開されている寿都町財政資料である.