不祥事が続くJリーグ

 晴れ、気温は2度.今の時間外を出歩くと頬がキーンと引き締まる.徐々に気温は上がるのだろうが、冬は近いなと思う.この時期、時折白鳥の群れが隊列を組んで南に向けて飛んでいくのが見える.一年が過ぎたと思える風物詩である.

 

 昨日は、プロ野球のドラフト会議が行われ、今朝の話題を独占している.こういった話題性のあるイベントはプロ野球の強みだと思う.翻って、昨日から日本サッカー界は揺れている.

Jリーグの選手による、度重なる不祥事について 村井チェアマンのコメント - スポーツナビ

 新潟、仙台、ガンバ大阪と続けて不祥事が起きた.飲酒運転、DV、飲酒運転+接触事故.

 ガンバ大阪の件は、事故を起こした後、逃げたまま練習に参加し、その練習後警察の取り調べ中のアルコール検査で飲酒が判るほどだった.

 選手は、大人の年齢である.物事の判断はつくだろうと考えるのは普通の考えである.だけれども多くのサッカー選手の中にやはり間違いを起こす確率はゼロではない.それは一般社会にもそういった行為をする大人が一定割合混じっているのだから、サッカー選手だけが聖人君子ではない.

 当然、こういった行為を犯せばそれなりの処分が下り、サッカーに係ることを一定期間できなくなる.

 コンサドーレにも昔、飲酒運転での事故で解雇された選手がいた.過去の話なのであれだが、解雇され他のチームで活躍し厚別で恩返し弾を食らった思い出がある.一度の過ちですべてのものを失うのは酷である.その過ちの種類にもよるが、許されるものだったら次のチャンスを与えられるべきだろう.

 選手たちの処分は、粛々と行うべきなのは間違いないが、では、Jリーグはどういった対応をするべきなのか、それが重要である.

 最低限の再発防止策は必要である.日頃の研修などは、Jリーグの各チームが行っていることは時々ニュースになる.それが実効性を伴うかは別として、そういう取り組みをしているということが重要である.サッカー中心で実力があれば何をしても許される環境は無いわけで、サッカーの試合や練習とは別に日常生活があり、そこは一般人と同じである.その一般人の振る舞いが重要になる.

 その相手時間をチームは、社会貢献として様々な取り組みを行っているが、その取り組みに参加しているだけでは効果はない.自分たちが何故サッカー選手として生活できるのかを考えてもらう必要がある.何故ならサッカー選手は、試合を見に来てくれる人、応援してくれるスポンサーなどがそろってあの大きなサッカー場で試合ができる.タダではできないし、道具も全て時前ならサッカー以外で仕事をするしかないはずで、それだけを専門にするためには周りの協力が必要だということを理解することだろう.

 プロサッカー選手の寿命は10年ほどだろうか、息の長い選手も存在するがその多くは、30代を過ぎればプロ選手としてではなく社会人として一般社会で生きていく必要がある.

 Jリーグとして、きれいごとではなくこれを契機に新しい取り組みを行い、世界に誇れるJリーグを作ってくれることを望む.