非難は後、今は協力するべき

 曇り、気温はマイナス7度.積雪は20cmとなった.既に暴風域は過ぎ去ったようである.但し、低気圧の過ぎ去った後の吹き返しでオホーツク海側、日本海側で風が強まるようだ.

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 とうとう緊急事態宣言が発令されたが、微妙なところだった.政府の見通しは、それほど感染爆発しないと踏んでいたのだろうが、その予想が外れたため対策が後手に回ってしまった.

 先月から医師会などでは、感染の拡大が起これば医療崩壊が起きると力説していたが、感染症の素人にはそれが理解できなかったようである.

 

 新型コロナウィルス感染症は、ただの風邪などという一部の考えが社会全体を油断させる.その被害を一番蒙るのは、持病があったり、免疫力が低下したりしている人たちで、更にその人たちの多くが入院していたり、入所していたりする病院、介護施設などがそのただの風邪によって被害を蒙っているのである.ただの風邪と言われるものが多くの人の命を奪う結果になっていることを知らない.

 確かに健康で免疫力のある若い世代は、新型コロナウイルスに感染しても軽症で終わることが多いし稀に重症化するがその例は少ない.しかし、その世代は行動力が旺盛である.軽症の体で多くの場所に移動すれば当然ウイルスもばら撒かれる範囲は格段に広くなる.

 その広められたウイルスが病院や介護施設に侵入し、免疫力の低下した人に感染すれば当然症状も悪化する.更に悪いことに元から持つ疾患に影響を及ぼし悪化させる.そうなれば治療は困難を極め、それまでの倍以上も治療に手間と時間が必要になる.最悪命を奪う結果になるのは目に見えている.

 

 医療関係者が声高に叫ぶのは、そういった場面を減らしたいからである.治療すれば治るあるいは平衡状態に持っていける人たちが重症化していくわけだからである.そういった人が苦しむ場面を多く見ることでその治療介護にあたる人たちがどんどん疲弊していく.直ぐに援軍が来てくれれば良いがそう簡単に多くの人が助けてくれるわけではない.下手をすると野戦病院のような状態に陥る.

 

 緊急事態宣言で経済は止まってしまうかもしれないが、一時的に経済が止まってしまうのは致し方ない.これがどんどん長期化して国民の大部分が感染するよりも良い.

 

 最後に付け足すとすれば、結果が出た後で非難は幾らでも言える.そう行った非難は後にして、今は全国民が協力してこの病気に立ち向かうべきである.

 

 

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  開いた口が塞がらない.