手洗い後の行動が大切

 曇り、気温はマイナス15度.また真冬に逆戻りである.

 

 

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 感染予防の基本的な行動の一つである手洗い.ここに盲点が潜んでいる.

 手にコロナウイルスが付着した状態でトイレに行くとする.トイレのドアの取っ手を掴んで開けたとき、ドアの取っ手にウイルスが付着する.(これは外側のドアの取っ手)

 トイレをすました後、ドアの内側の取っ手を掴み出た場合、内側のドアの取っ手にもウイルスが付着する.当然水を流すボタンなどにもウイルスは付着している.

 トイレの外にある洗面所で手を洗う際、洗面台の蛇口を開ける際、色々な形の器具が付いているが手で触れた場合ウイルスはその器具に付着する.

 石鹸類で手を洗った時点で、手に付着したウイルスが取り除かれた状態になる.この時点で初めて手に付着したウイルスが除去された状態になっている.

 手に着いた水を拭くために備え付けの紙タオル等で手を拭う.備え付けの紙タオルが無い場合などは自前で清潔なタオル、ハンカチなどを持参するべきである.この手拭きタオル類は、何度でも使用するとやはり不潔になる.もし、職場などで特定のトイレを使うなら清潔な紙タオルを常備してもらうほうが良い.

 手を拭いた紙タオル等で最後は蛇口を拭い次に使う人のためになるべく清潔な状態にする.この際手を拭った紙タオルは捨てておき新しくとった紙タオルを使用する方が良いだろう.

 もし洗面所から外に出るのにドアノブ等に触るのならその紙タオルを捨てずにドアノブを掴む.

 大切なのは、自分の手がどの時点で不潔になり、どの時点で清潔になっているかである.一連の行動の中で、どうしても不潔になりやすいところは存在する.その不潔になりやすいところを通過する際、常に消毒剤などで清潔にする作業をすればよいのだが、不特定多数で使用する場合、中々困難である.その場合、不潔エリアの中で何かに触ってしまうのは致し方ないことで、その行動中にどこに触れてそこから手は不潔になっているかを知っていることである.

 いったん清潔にした手も、仕事をしていれば必ず不潔になる.何か不潔なものを触った際に必ず手を洗うのは当然だが、そうなるといつも手洗い、消毒という作業を繰り返すことになる.

 その行動は、当然最良だが、そこを突き詰めてしまうと全てが不潔な領域となってしまいどこも手で触ることはできなくなってしまう.

 原則は、手が不潔でも体内に取り込まれなければ感染することは無い.重要なのは体内に取り込まれる機会を減らすことである.

 体内に取り込まれる経路の大半は、口と鼻である.そこを清潔なマスクで覆いながら他の人と接触する.更に口や鼻などを不潔な手で触らないことが重要である.口や鼻の周囲を不潔な手で触らなければ体内に取り込むことを減らすことができるはずである.

 新型コロナウイルスは、環境によって異なるが長くて2,3日、短くて数時間生存している.感染流行地では至る所に存在すると考えて行動する必要がある.