自治会長の犯罪

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 何気にニュースを見ていたら自治会長が補助金を不正に得たとなっていたので、自治会長という役職のひとがそういった犯罪に係るものかと不思議に思った.更に記事にあるように市役所の職員がその犯罪に加担していたということでちょっと検索してみると驚きの事実が明らかになった.

jigensha.info

 ここに、今回逮捕された人物と市長を含めた市の人間がどのようにしてこういった状態に陥らせたのかがわかる記事となっている.

 津市という地名は、北海道の人間にとって余り馴染みのないところである.三重県の県庁所在地であり、昔、社会科の教科書に「津地鎮祭訴訟」というのが載っていた気がする.その記憶も相当古くてあれだが、その程度のものである.

 

 この人物が何故市役所あるいは市長をも牛耳り「影の市長」と呼ばれていたかというと「同和」問題であった.北海道では、ご先祖様の殆どが開拓者として移住してきた人が大半で、部落差別というもの自体が無かった.自分より上の世代にはあったのかもしれないがある意味そういったものを詮索するほどの古い歴史がなかったからといえる.

 今でも本州の古くから歴史のある土地でのそういった差別は存在すると聞くが、今回の事件もそういった過去の歴史が残る地域であったことが原因となっている.

 そして、それを利用して不当に差別を訴えることで相手を服従させることが今回の事件の底流にある.

 

 今回、リンク先で引用した記事の中に大きな問題として、マスコミが報道を避けているということである.一番先頭に引用した中日新聞の記事やその他の報道についても殆どそれに関する情報は意図的に抜かれていると感じる.

 部落差別に関する人権運動は、差別されていた人たちの人権を回復するという意味で必要な運動だったと思う.しかし、それに便乗して関係ない人間が入り込みそれを利権とする人々いるというのも事実である.

 これと同じ構造は、お隣韓国の慰安婦問題に通じるものがある.人権問題を支援する組織がいつの間にかそれを餌に自分たちの私腹を肥やしていく.その問題が大きくなればなるほど関係者が増え組織が肥大化していく.更にそれを利用しようとする政治家が現れ国際問題として大きくなっていく様は、今回の事件にも通じるものである.

 

 残念ながら、今回のニュースは全国ニュースとならず消えていくことになるかもしれない.今回逮捕された人物も詐欺罪に問われるだけで直ぐに釈放されるだろう.これから先も同じような関係を続けていく可能性もある.

 人権運動は、大きくなればなるほど政治や利権に直結してい来る.最初は善意で始まった運動もいつの間にか中身が変容していることに気が付かないものである.しまいにそれが当たり前の社会になることを避ける意味でも、人権問題に厳しいマスコミは積極的に報じるべきだろう.