J1リーグ 第1節 対横浜FC 5-1

 曇り、気温は2度.暖かくなり出したところで、今晩から大雪の予報が出ており40cmから50cmの降雪という数字にびっくりである.できるなら外れて欲しい予報である.しかし、こういうときって当たることが多い気がする.

 

 土曜日は、開幕戦が久しぶりにドームで行われることになったのと2月開催ができることになった.丁度その日はお休みなため開幕戦に出かけることにした.

 ドームには、1時前くらいに着いたのだが、入場は優先ではなく一般入場と同時入場になっていた.そのため一度階段を降り行列に並びまた階段を上り入場口に行くことになる.発熱対策のため検温をするため致し方ない処置と思う.早くこういったことをしなくてよいようにして欲しいものである.

 入場について気になることが、正面から入る時に係の人が南口からの入場を進めていたが、それがかえってアダとなり南口から入場を目指した知人は30分以上入場が遅れることになった.自分の遅く着いたのに30分は余裕で速く席に着き待つ状態になった.この辺り自分の勘は冴えていた.

 試合に前に腹ごしらえするためにライオンのビビンバ丼を購入.御飯が冷めていなければ美味しかったのに残念.御飯を暖め直す電子レンジが欲しかった.それを食した後に知人が到着.

 試合開始と同時に駒井選手があっという間に得点をしてしまい.更に金子選手が追加点と試合序盤で2点リードする展開となり落ち着いてフォーメーションを確認する暇もなかった.

 昨年は点を取るのに四苦八苦していたのでこんなに簡単に得点が入ると思ってもみなかった.だから選手の調子などを冷静に見極める心の準備が足りなかった.

 

 そこでフォーメーションだが、

 GK 菅野

 DF 田中 金 福森

 MF 金子 駒井 宮澤 ルーカス

 MF 小柏 チャナ

 FW ロペス

 何時もの3-4-2-1で名前を並べたが、攻撃になると宮澤選手がDFラインに下がり田中選手福森選手がサイドに高く上がる形となる.更に駒井選手はDFライン近くまで下がりボールの出し入れに関与する.ワントップのロペス選手は常にトップに居続ける形でその両サイドを小柏選手チャナティップ選手が自由に移動しながらルーカス選手、金子選手がサイドをえぐる役割をするようになっていた.この辺りの攻撃の方法は去年と同じやり方でずーっと居る選手は慣れたものだろう.

 開始早々2点を取ったことでマンツーマンディフェンスが少し変わったと思うがこれが今年のやり方なのか判らない.フルコートマンツーマンではないことは確かで、キャンプ中に言われていた守備の強弱をつけるということなのだろ.先制した後は、相手にボールを持たれることを許容した感じで少し下がり気味になる時があった.それが、相手に1点を返された時間帯だと思う.引けば相手にボールを回され、自陣ゴールに近ければミスが直ぐにピンチに直結する.

 相手にプレスに行ったのに簡単に交わされた場面が続きペナルティエリア深く侵入され上手くパスを送られてしまった.この辺りどこかで止めることができれば無失点に収めることができたのだが、反省点だろう.

 その後、前半終了間際に相手に圧力を掛け、逆に相手のミスを誘い2点(ロペス選手、金子選手)を追加したのは、攻撃の強弱の証だろう.相手が油断した隙を狙っての攻撃の鋭さは見事だった.

 後半からは、すぐにでも選手交代があるかと思ったが、意外にそのまま選手交代なく後半を始める.この辺り水曜日のルバンカップの先発が判らなくなってきた.

 当然、熊本に居残りの選手を中心に先発させるのではと予想していて、残りは早々に交代させるものだとばかり思っていたが、そうではないらしい.

 ミシャ監督は、主力を交代させないのが基本である.もしかするとこの試合の先発はルバンカップも先発する可能性があるので、週末の名古屋戦までフル活動させるのだろうか?

 

 そして、相手の横浜FCの戦術についてちょっと書いておく.ボランチに中村選手を先発させたことで繋いでくるサッカーで対抗すると思いきや試合後監督インタビューで明らかにされたように中村選手は裏狙いのパスを入れるために先発したようだ.ある意味その戦術はツートップの選手能力が相手より勝るという選択だったのだろう.しかし、コンサドーレもその辺りは用意しており渡辺選手にボールが渡った時は複数で対応する形になっており、チャンスを与えなかった.却って繋がれた方がやりにくかったと思うのだが、この試合を見て他のチームはどういった作戦を取ってくるか見ものである.

 後半飲水タイムも終わり、交代で菅選手、その後に深井選手、高嶺選手、ドウグラス選手が入り最後に小野選手が出場するという理想的な試合でゲームを終えることができた.それも最後にチャナティップ選手がゴールを決めたことで監督も安心したのだろう.

 

 今回の先発が今シーズンのキーとなるメンバーになるだろう.その中で交代して出場した選手や、怪我でリハビリ中の荒野選手が加わり、更に新加入の選手が慣れてきたところで出場という感じだろう.そのためにもルバンカップの途中敗退は許されない.何故ならリーグだけでは選手が余ってしまうからである.中野小次郎選手もGKとして成長させたいし、新外国人選手も加わるのだから来年はACLに出なければならない計画である.

 プロ選手は試合に出てなんぼである.去年そこそこ試合に出ていた白井選手が期限付き移籍したように常に危機感を持っているはずである.それは年齢もそうだし、家族を持つということもある.

 あのもてはやされたスペインの久保選手も試合に出られないことで迷路に落ちている気がする.試合に出られるために何をすべきかチームに自分を合わせるのか自分に合ったチームを選択するのかその過程で壁にぶち当たったように見える.

 今コンサドーレに所属する選手たちもこれから色々な選択の場面を迎えるはずである.プロで有るがゆえに一般人よりも条件は厳しいだろう.その過酷な環境を生き延びていく必要がある.彼らにとってサッカーが第一選択でそれを失えば次の選択を選ぶことは簡単ではない.

 だから、できるなら今のメンバーが掛けることなく勝利し続けることが大切なのである.更にコンサドーレで活躍できれば世界が見えてくる.