60歳からのくらし

 曇り、気温は10度.殆ど日が差さない灰色の雲で空は覆われている.今日は、20度くらいに気温が上がるらしいが、そんな様子は無い.これからきっと晴れるのだと思う.

 

 ちょっと気になる話.

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 融資の内容は、死亡するまで利息の支払いのみで、残債はそのまま残ったままで支払いをしない.死亡した時は、その債務者の相続人が一括して支払うか、担保として預けた土地、建物の売却益で賄うということである.

 当然、担保として預ける土地、建物の価値で融資の額が決まるのだと思うが、実際の詳しい話は自分で調べる等して欲しい.

 少子高齢化社会進み、遺産を相続する子供が無く、死んだ場合の財産が必要がない向きには、老後の住処をリフォームして暮らすのは良い考えである.以前なら60歳過ぎると銀行などからの借り入れは難しく、相当の金額を借り入れることはできなかった.

 また、借りる人が年金生活者でも可というのも驚きである.ただし、これが、無条件に良い話だとは思わない.貸す側も貸倒しないようにするだろうし、利息がこの話の肝である.これの利率によっては借りる方の負担が大きくなる.

 東京都内はまだ土地の需要が高い.その点で考えれば土地の有効活用が図れる施策だと思う.更に、土地が細切れの場合所有者が複数いればそれなりの手続きが大変になるが、生前にこういった契約をしておけば、死亡時に相続の問題が減るのではないかと思う.土地は有効活用されてなんぼで、有効活用されなければ死んだも当然である.使う人がいて初めて生かされるものである.

 最近、YouTubeで田舎暮らし、あるいは山を買ってキャンプをするという動画が多く見かける.動画の中の世界は、きれいで何の不自由も内容な形で再生されるが、実際、本当にそういった生活が好きで無ければ、数年後にはその土地を捨て、更にその土地も荒廃してし舞うのだろうと想像できる.

 これだけ便利な生活をしていて急に自給自足の生活を始めることの大変さを知らないで、その時の気分で実行するのは危険である.中には上手く生活できていく人もいるだろうが、そういった人は、ある人生の一時を過ごすためにそうしているだけである.生活が掛っていないからできることでもある.もしそれで生活しようとするなら相当なストレスがあるだろう.

 人の住まいというのは、人生にとってある意味背景といってよい.そこに暮らすことで人間関係ができ、更に何かが生まれてくる.子供で有ったり、商売で有ったり、次につながるものが生まれるものである.

 60歳から新しい人生を過ごすために住みかを建て替えたりリフォームできる人は幸せな人たちである.全ての人がそうすることができるとは限らない.