モラルハザード

インターネットの普及は、日本人に何をもたらしたのか、考える必要がある。
PCの前に座っているだけで世界の情報にアクセスでき、自分で本を探したり、図書館に出かけたりせずに情報を手に入れる。
体を使わない、目の前にあるモニターの文字をあたかも自分の知識のようにinputしてしまう。
もしかしたらPCやinternetは、人を情報を得るためだけでの道具ではなく、仮想世界に生きる人間を大量に
生み出す道具だったのだ。
瓦版の時代から情報の伝達速度と情報量の増大は、与えられた情報があたかも普通の出来事と勘違いさせ仮想の話があたかも誰もが現実に行っているように感じさせる。
最近のニュースを見ると、子供だけではなく、子供を育てる親でさえもが仮想の世界と現実の世界を行き来しているように思えてならない。
仮想はあくまで仮想である。今生きている世界は現実に生きている世界にある事を認識しよう。
今現実の世界で考えなければならないのは、現実の世界にモラルを取り戻す必要があると一人一人が考えることである。

ただし、全ての人が仮想現実の世界に生きているということではない。たくさんのモラルを持った人がいると信じている。