北海道から

何回か、北海道のこれからについて書いてきた。今回も私見であるが道民の声を聞いてほしい。

日本の中の1地方である北海道であるが、面積規模から言えば北海道の大きさは、83,455.33平方kmでありこの大きさは、世界で言えばオーストリアとほぼ同じ大きさである。

 更に北海道より面積で小さい国はたくさんある。
またここの記事から引用すると北海道の総生産高は、ノルウェーデンマークよりも上なのである。(ただし、総生産高が多いといっても道民が豊かであるとは限りない、日本の物価が高ければそれに比してお金の価値が違ってくる。)

 北海道を移動すればわかるが、使われていない土地がいたるところに存在する。或いは今まで人が住んでいた場所さえ過疎化と共に無人化しつぶれかけた廃屋がいたるところに存在する。そしてそんなところにさえ舗装された道路があり立派な橋がありはたまた高規格道路というとんでもない道路の建設を進めている。

 確かに、道が無ければその先に進めない。都会と同じ暮らしをしようと思えば、移動時間が短くないと都会に出ることも出来ない。その理論から言えば道路は必要である。しかし、夜の夜中に狐や熊や鹿が通る立派な道路が必要か?

 実のところ北海道にどの程度の金額が道路整備に使われているかわからない。
 道路は、国、道、市町村が管轄し、さらに農道などは、農林水産省の管轄である。
インターネットで調べると、全国規模では平成13年道路関係予算で11兆8866億円が使われている。)
 
 その道路投資額を北海道が自由に使えるとしたらどうだろう。無駄に上積みされているマージンや政治家へのリベートを差し引けば相当な金額が他の投資に利用できるのである。 工事の請負主体も本州資本の大手土木会社ではなく、地場の会社を使えば道内の企業の成長にもつながるはずである。(ただし、無駄な建設業はいらないと思う。出来るなら統廃合して少しスリムアップして欲しいと思う)
 
 そして、公共事業の投資も道路や橋、堤防等の土木工事一本やりではなく、情報、福祉、医療、そして1次産業への配分を増やして欲しいと思う。地域間格差を少しでも無くすには情報のインフラ整備が重要であると考えているからである。

 今までも何度も書いてきているが、少しでも地方が活性化し、魅力ある地方が増えれば東京一極主義の日本に一石投じる事が出来るはずである。