日曜日、田舎の実家に行って来ました。
北海道の田舎ですから、本当に田舎です。それでも国道と鉄道の沿線にありますから、遠くに出かける交通手段としては恵まれた環境にあります。
そしてその田舎の実家の周りを居住する人たちの半分以上が50歳以上です。70歳、80歳はざらです。そして、高齢者だけが住んでいる家も沢山あります。
その田舎の地に高規格道路が1年ほど前に部分開通したのですが、それまであった国道沿いのコンビニが2軒廃業しました。それも、過疎地にあった店舗ですから、地元住民よりは、国道を利用する人たちの売上が大半を占めていたと思われます。
その人たちの利用が減った途端の閉店です。経済原則に従えば不採算店が消えていくのは当然の事です。そこの住民だけの購買力ではコンビニを経営して行けないからです。と同時に、その周辺の地元住民にとっては商店で有った存在が無くなってしまいました。
そこに住んでいる大部分の家には、車があります。その車を高齢者が運転して遠くまで食料を買出しに出かけています。しかし何時かはその車に乗る事ができなくなるかもしれません。そうなった時生活して行けるでしょうか。10km先のスーパーまで歩いて通うのでしょうか。
高規格道路の建設の目的は確か住民の暮らしが豊かになる事が旗印ではなかったでしょうか。或いは、過疎地の生活を豊かにするため。
現実は、交通手段を持たない高齢者はドンドン切り捨てられていくのです。それとは反対に、都会に近くなったため更に若者は、ドンドン都会に出て行きます。その地域にいる若者の殆どが子供です。その子供達の大部分は都会に出て行くはずです。その子供達が働ける場所が殆ど無いからです。
車を運転するものにとって、道路ができ、早く移動できるのはありがたいことです。実家に行くために3,4時間掛かっていたものが2時間ほどで行けるようになりました。だからと言っていく回数が増えたわけでは有りません。同じです。早く帰ってこられるようになったため日帰りになって滞在時間は減っているかもしれません。
この先、町の発展の中心は、鉄道に変わり高速道路の出入り口に変わって行くのでしょう。でも人が少なくなっていくこの現実を変えない限り北海道の発展は無いかもしれません。
都会から田舎に農業をやりに通うようになるのでしょうか?高速道路を使って。
これに関しては、どうすれば住民にとって幸せかもう少し自分でも考えてみようと思います。