6月1日から、道路交通法が変わる。今まで、駐車違反の取締りが警察官によるものだったのが、一部地域(事前に行う場所が公表される)では、民間の取り締まり員が駐車違反の切符を切ることになる。
この法律の、大枠には賛成である。道路を歩いていて常々感じるのは、運転者の駐車マナーの悪さである。
例えば、車を道端に駐車する時、車輪を歩道に一部乗り上げるならまだしも、車両ごと歩道に乗り上げ歩行者がその歩道を歩けないように停車する場合が見られる。
その行為は、確かに車の交通の妨げにならない停車方法であるが、それは、運転者の考えでしかない。歩行者はその車の停車のおかげで、車が通る車道側を通行しなければならなくなってしまうのである。
また、交差点付近は、駐停車禁止のはずであるが、人待ちのTAXIやデパートなどの駐車場に入るために順番待ちをしている車などは、平気で駐停車を行い、ひどい場合は交差点内や横断歩道上に停車することがある。これなど、歩行者の安全通行の妨げの何者でもない。
この傾向は年々強まっているように感じられる。いうなれば皆でやっていれば怖くない。或いは、事故がおきたときの責任逃れの言い訳になると思っているようである。
車を運転するものは、車を使うことによって歩行者の存在を忘れてしまい、あたかも自分が車の一部になったように感じてしまうものらしい。それは、人間という種族から車と言う種族に変わり、人間と言う鎧を身に着けていない種族を見下ろす立場に変えてしまうからだ。
日頃、車を運転して移動する人は、たまには車を降りて自分の足で歩くべきである。そうすれば、如何に車が人間を虐げているかが良く解るだろう。