医療情報技師

このBlogを見る方で医療情報技師という資格を知っている方は何人いるだろうか。

 この資格は、医療情報学会の認定資格で、国家資格ではない。また主な仕事は、病院内の例えば電子化された医療情報、カルテなどを管理したり、構築したりする事が役目である。またこれに関連する企業の方も含まれる。

 先に言ったように、国家資格ではないので、病院に必ずいなければならない職種でも無いし、この資格を持っていないからと言ってこの仕事にたずさわれないわけではない。

 極めて今の資格は、自己満足でしかない。逆に言えば、この資格を持っている人がこの先病院内で医療情報管理や運営のトップに立ち、後に続く人がもしかしたら美味しい思いをするも知れないのである。今の資格を持っている人はある意味フロンティアなのかもしれない。

 そして今、医療情報技師の資格に更に、上級という資格を作る事になっている。今の資格は、本当に基礎的な知識で受かるものであるから、それ以上の知識を持った人の資格を作るということである。

 しかし、先程言ったように、この資格がある事で、病院内の地位は上がらない。その資格を持ったからといって明日から病院の経営者になってくれと理事長に言われるわけではない。
 自分の努力でその地位につきその地位の人がその資格を持っている事がこの資格のプライオリティを上げるだけである。本当に勲章のようなものである。

 努々錯覚して、この資格を目指すことのないように。あくまでも自分が切り開かなければ果実を得られない。果実を得た後に箔を付けるための資格であるのだ。それでも企業に勤めていれば能力査定の一つになるだろうし、部下の多くが医療情報技師の資格を持ち、管理する立場の人がそれ以上の資格を持つというのも有るのだろうう。

 しかし人間、どこかで知識を得なければならない。座っていても得られるものではない。そう言った意味で学会、資格などさまざまな事にチャレンジすべきだろう。

 最後に、今の医療に関わっている若い人は是非チャレンジして欲しい資格である。10年後、この資格が評価される時代が間違い無く来る。その時物を言うのが実績と経験そして資格である。