まず昨日起こった佐呂間町での竜巻の被害、亡くなった方のご冥福を祈りたい。
竜巻による被害、北海道では余り聞いた事が無かったため、昨日の夜の報道、今朝の新聞を見て、被害のすごさを実感させられた。
気象庁の専門家は、竜巻の発生は予測できないし、竜巻の発生件数は増えたわけではないと話していたが、何時如何なる時に起こるか予想できないと言うことは、はっきり言ってしまえば、運が悪いとしか言いようが無い。避ける事が出来ないことだからである。もしその被害に会わないようにするには、ビルの中で一生暮らすしかない。
北海道の気象は年々不安定になっているように思う。 自分の記憶が間違いでないとしたら、冬口に雷を伴う雨は無かったように思う。
日本上空の大気の変動が激しくなっているのではないだろうか。
上空の大気は、空気であるが、普通屋内で生活している分には、余り空気の流れを感じず生活している。しかし、戸外に出れば風が吹き、空気が動いている事を感じる事が出来る。
地上の風は、建物や木などの構造物があるため複雑な動きをするが、遥か頭上の風は大きな風向きとなって流れている。
日本上空で有名な風は、偏西風と呼ばれ、第2次世界大戦の際、日本がアメリカに向けて風船爆弾を飛ばそうと考えたのもこの風を利用しようとしたものである。
その大きな大気の流れの変化が、台風を作ったり、低気圧や高気圧を発生させているのである。この流れは、地球が出来てから絶えず変わってきていたはずである。だから、何時までもこの流れが変わらないという事は無い、何万年、何十万年という長いスパンで少しずつ変化している。
それが、人為的な影響も加わり変化しているのである。
このような大気の変動が、少しのものであれば何時かまた収まるだろうが、その変動が大きくなっていくようであれば世界中に大変な被害を及ぼす可能性がある。
それに対して備える事は、竜巻に備えるようなものかもしれない。
それにしても自然の凄さを改めて思い知らされた事件である。