年寄りの安心して暮らせる社会

今日の朝日新聞に、独居老人の孤独死の特集記事が出ていた。年老いた親が100歳以上長生きすれば、当然子供も70歳、80歳になってくる。親と同時に自分自身も介護を受けなければならない身になるのである。

 長生きが幸せだとは限らない。介護を受けずとも暮らして行ける丈夫な体と健康を維持しなければ70、80以上生きられない事になってくるのではないだろうか。

 現在の、介護保険制度、老人医療制度は、バランスが悪い。老人の世代でも貧富の格差が出来ている。(これは昔からそうである)
 老後も、お金さえあれば、ケア付きマンションなどである程度の介護を受けながら生活できるが、その支払うお金が無ければ、年金、生活保護等を受けながら暮らすしかない。それも必要な介護を受けながらではない。

 外国では、高齢者は必要な医療を受けられない場合があると聞く。老人に使う医療費を若い世代にかけた方が国のためという考えからだ。
 確かに、意識が無く殆ど寝た切りで人工呼吸器や点滴をつけながら1年を生きる事にどんな意味があるのだろうかと思うのは当然であり。この先国の財政が赤字になれば医療費が削られ、老人の負担割合は益々大きくなり更に貧富の差は拡大するだろう。

 健康な老人が安心して暮らせる社会を作るためにどうしたらよいかということになる。そのためには、やはり持てる人の收入から持たざる人への富の再配分が必要になる。
 小泉流の競争社会は必要であるが、競争で勝ち抜いた人にも、競争で敗れた人のために少なからずの負担を求めるのは正義ではないだろうか。

 以上のことは、自分の勝手な意見であるが、30、40代の今の現役の大人が、将来の老後をどのように暮らす事が一番幸せなのか考える必要があるのではないだろうか。