医療制度改革

医療制度改革の法案が衆議院を通過したことにより、事実上70歳以上の負担が増えることが決まった。

 ここで問題なのは、国民の負担は増えたが本質的な改革では無く、借金が増えた分、月々の支払いを増やそうと言うだけである。だから、借金が増えた原因を直すものではないということである。

 何故、医療制度が中々改革されないのか?

 それは、改革を行おうとしている人たちが、真に改革をしようとしていないからである。官僚は、自分たちの天下り先の確保のために、その無駄な領域には切り込もうとしない、医師会は、自分たちの儲けが減ることを恐れ真の改革に手をつけようとしない。国会議員は、有力な支持団体のご機嫌を伺うだけ。

 このままでは、医療制度が崩壊すると言われ始め何年が経過しただろうか?結局国民負担が増えただけで根本的な医療改革は行われたのだろうか?

 今年度、DPCを実施する病院が増え、病院の選抜が行われている。この新しい試みの中で、病院は利益を上げるため四苦八苦している。

 国民、医療の2者が痛みを分かっている。さて残りの1者である、政府はどのような痛みを分かっているのであろうか?国会議員が、議員歳費を減らしたとは聞かないし、厚生労働省管轄の特殊法人が減ったとも聞かないし、天下り先の退職金が無くなったとも聞かない。

 この改革が、真の改革なのか国民は見守らなければいけないし、政府が率先して自分たちの先達が作り出した赤字を解消してくれることを願ってやまない。