高齢化社会

日本人に占める、60歳以上の人口が20%を超えたそうである。先進国で1番になった。それは、平均寿命からいっても確かに世界1なのだから、60歳以下の人口が増えなければ、当然の成り行きである。

 しかし、日本人の人口は減り始めているが、徐々に外国人労働者が増えているのも事実である。このあたりきちんと解決しておかなければ、ヨーロッパの国々のように、外国人排斥主義のようなものが台等してくる怖れがある。

 確かに老人が増えていると言う実感がある。それはどこかというと、今、秋の交通安全週間であるが、街頭に立つお年寄りが遥か以前に比べて格段に増えたと言うことである。更に言うと、それに見守られる子供の数がそれに比べて異常に少なくなってきている。変な所で実感してしまうのもあれなのだが、もう一つ、朝歩く老人が増えたと言うのも実感である。それは、徘徊しているというのではなく、健康のため歩く人が増えたと言うことである。

 老人が増え、それぞれが健康に気を使い、長生きするのはとても良いことである。そして、ある程度の蓄えがあり、年金をしっかり貰っている人がこの近辺の生活者に占める割合が多いと言うことがそのような行動を取らせるのだろうと思う。敢えて言うなら幸せな老後を送れる選ばれた世代であると思う。

 でもそれが、却って世代間の抗争を産みはしないかと懸念する。若者は、安い給料で働きながら社会保障費を納め、老後の不安を抱えながら生活をする。更に親が健在であればその親から支援を受けている場合もあるだろう。即ち何時までも親の加護を受ける状況から抜け出せないばかりか、職場でも同様に、60歳以上になっても上司がやめない状況が出てくれば、何時までたっても目の上のこぶはなくならないことになる。

 そこで起こるとすれば世代間抗争であると思うのだが、今の若い世代にそれを起こす気力のある者がどのくらいの数いるかということになる。
 これからの団塊が定年になる時期、日本で何かが起きるだろうか、少し興味がある。