北海道の未来

私が今住んでいるのが北海道なので、北海道の未来と書いたが、日本の多くの地方にそれぞれの未来が存在する。

 今の日本の状況を考えるに、首都、東京を中心にして動いている状況は変わらない。どれほど情報化が進んでも以前情報の発信は東京である。

 日本人は、東京を中心とした動きを歓迎しているのであるのだろうか?それぞれ地方にも文化があり、人間が暮らしている。その住んでいるその場所こそ日本なのである。

 その流れの中、北海道はどのように自立していかなければならないのだろうか。

 例えば北海道の若者は、全て北海道に残らない。なぜなら全ての中心が東京にあるため、進学、就職にしても東京にでてしまう。その残った若者に充分な働き先が道内にあるかといえば無いのも問題である。

 道内を旅行して思うのは、昔道路わきにあった家が、住む人が居なくなり廃屋になった姿である。また以前は、米や野菜が実っていた土地が雑草に覆われた姿である。確実に人が減っているのである。

 それに対して、地元は何をしてきたか。実のところ何も手の内ようがなかったというのが本当のところである。
 それが今の夕張の姿かもしれない。炭鉱の廃坑に伴い多くの人が夕張を離れてしまった。そのためそれまでの人口を保とうと考えて行った施策が、観光であった。
 あの山間の土地に多くの観光施設が作られた。それが今の巨額赤字の原因になってしまった。

 結果は、何かしたとしても根本の原因が解決しなければやらない方がましだということである。

 この様な自治体は、北海道には表面に顕在化していないだけで今に表出するところが多くある。市町村合併で、その時期を遅らせただけである。

 まずその原因を解決するためには、思い切って東京依存を止めるべきだろう。出来ることなら、北海道内だけで全て賄える自給自足の経済体制を作るべきだろう。

 この話に関しては、多くの考えがあり、また違った解決方法があるかもしれない。そのことに議論をつくし北海道の未来を考えていければと思う。
 また、北海道以外の地域も事情は同じであると思う。北海道との違いは、地続きかそうでないかである。その地域地域で、未来を考えることがよりよい日本を作ることになると思う。