医療情報学会

昨日から札幌で行われている医療情報学会に参加している。

 医療情報の世界は、それなりに進歩するのだが、医療と言う特殊な世界のため、或いはそう言う認識が企業に有るのかもしれないが、中々エポックメーキング的な発想を見る事が無い。

 今の医療は、電子化の波に現われていると言って良い。その流れに各施設が対応に追われているといて良い。更に、インターネットの世界では、当たり前の技術でも、実際の医療現場に使われる技術として登場するのは、約1年後であり、更にそれがシステムとして機能するのは2,3年後になってしまう。

 更に、病院のシステムは大掛かりなため、一度に予算を付けて導入する事になる。そのため一度入れたシステムは、5,6年または10年と言うのもざらにあり、今でもMS-DOSで動いているシステムが有るほどである。
 
 しかし、医療現場ほどインターネットの最新の技術を使用してアプリケーションを作成すれば、劇的にコストが安くなる現場は無いのではないだろうか。

 もし、このblogを見ているかもしれないIT技術者のかた是非この分野にチャレンジして欲しいと思う。

 あと、今回の大会で言えば、夢のような予算で色々実地実験されている報告をされていたが、その実験結果が現代医療の主力になったと言う話しを聞かない。
 これは非常に問題であると思う。なぜならそれが学会に足を付けた活動にならないと思うからである。何と言うか。学者先生の遊びと医療現場で仕事をしている現場の技術者との発想の乖離がひどくなるなる恐れが有るからである。

 学者の先生方は、医療の現場の最前線に下りてきてもらい、そこで使える真の技術を作り出して欲しいと思う。