研修医制度と僻地医療

厚生労働省は、あくまでも研修医を地方に行かせたいらしい。

 2年の研修を終えて一人立ちさせるには、今の医師はそれ程強く出来ていない。僻地に住む患者を少なからず犠牲にするか医師の中の何割かを犠牲にして医療制度を構築することになる。

 それでは、そういった地方を見捨てることをせずに医療の質を確保するためには、研修医を引き受けた医療機関が、例えばその引き受けた研修医の半分の数の医師を地方に派遣するような義務制度を設けるべきだろう。
 
 そして、派遣された医師が1、2年程度行けば、何か箔をつける資格を与えることにし、それを行った医師しか得られない資格、例えば国費留学制度、学会の委員への推薦などのご褒美を与えることにすれば、それなりの行くメリットが得られるし、研修医を引き受けた病院には、特別な点数加算をすれば、経営のメリットにもなるはずである。