芝生

北海道も、朝晩は少し涼しくなったが、日中は相変わらず30度前後の日が続いている。更に殆ど雨が降らないという気候が、芝生には辛い状況になっている。

 以前ここにも書いた芝生の状況だが、この夏の間、上手く水の当たらなかった部分は、少し枯れてきている。これは丁度花壇がありその角が芝生に入り込んでいるのとそこから伸びた葉が丁度芝生にとって傘のような関係に成っているのが原因であった。

 芝生の水は、この暑さと日照りの中、朝晩欠かさず行っていたが、少し盲点となった。また、朝晩の水遣りにも拘らず芝の勢いが弱まってきている。それは、芝生の緑色が少しくすんだ状態に見えることから良く分かる。見た目に芝生が乾いている。
 そこで、散水をするとしおれていた葉が生き生きしてくるのが良く分かる。

 そのため、日中の気温の上昇は大変なものだということである。これ程、暑く、空気が乾燥している場合、本当は日中の散水も必要なのだろうが、それだと水道代が大変である。やはりなるべくローコストで維持するのが、家庭では芝生の庭にする了解を得やすいからである。
 そのため、芝生が休まる朝晩の気温の低いときに散水することで、水分の蒸発を抑えられる事になる。最善は、気温と日照によって水分をあたえるのがベストなのは言うまでも無い。

 芝生を張り替えて既に3ヶ月近く。それなりに生えそろい美しくなる時期である。この頃からぼちぼち雑草が出てくる。
 芝生の雑草で、問題なのが、クローバー、スギナ、あと芝生と同様のイネ科の雑草である。スギナとクローバーに関しては、芝生用の除草剤が最適である。ホームセンターなどで購入し、必ず適切な濃度に薄め散布することで、1,2ヶ月効果を発揮する。
 
 今回も、芝生を張り替えて一週間後、後は、夏の雨が続いた時期に散布した。その効果か、生えてきたとしても手で何個かつまんで捨てる程度で済んでいる。

 イネ科の雑草の場合、芝生と色と茎の長さが違うことで見分けられる。この場合、一本か、2本の状態で根ごと引き抜くのが鉄則である。草抜きコテを使うのが便利である
。これを抜かずに放っておくと、後で大変なことになる。何故かと言うと、芝生の根と雑草の根が絡みつき、芝生ごと抜く羽目になるからである。これが芝生に穴ぼこを造る原因と成るからである。これは、見つけたら小さい間に抜くしかない。

 後、大切なのは、散水の度に芝生の根元が洗われ、根元の土が流出或いは沈んでしまうことである。すると芝生の根が表面に現れ始め、芝生同士の隙間が目立つ状態になる。こうなった場合、芝生に目土を入れる時期が来たと考えてよい。

 適度な量(これは芝生の根元が少し隠れる程度と考えてよい)を手ではなく、移植コテ、或いはコップなどを用いて腰くらいの高さから振りまくのが丁度良い。一度に振りまくと土が厚くかぶさり芝生の生育が止まる事になるので、厚くなった部分は、あしで振り払うようにすると良いだろう。

 後、考えなければ成らないのは、芝生の肥料を何時撒くかということである。これも芝生を見ながらということに成るが、余り暑い時期は避けた方が良い。肥料焼けを起こす割合が高い。この暑い中では、水遣りだけで済まし、この暑さが収まる9月頃に散布すると丁度良いかもしれない。しかし、これも微妙で、青々とした勢いの良い芝生を維持しようと思えば、肥料は欠かすことのできないものである。
 もし、肥料を遣らずに放って置くと、徐々に芝生の密度が、疎に成ってくるからである。やはり密になった芝生を求めるなら夏の間も適度な肥料の散布は欠かせない。肥料焼けを防ぐ意味で、散布後は、充分な散水が必要なのはいうまでも無い。

 このように手入れする芝生も、2,3週間手入れを怠ると、徐々にその付けが現れる。先に述べた、雑草が芝生の根に入り込み、更にそれに栄養を取られるためか芝生に勢いが徐々になくなるのである。
 以前の芝生も、3,4年はまめに手入れをしていたが、徐々に手抜きを行ったため、悲惨な状況に陥ってしまった。スギナ、クローバー、タンポポは、除草剤で何とかなるが、芝生のいたるところから芽を出すイネ科の雑草にはなすすべがなくなってしまう。あの恐怖は体験したものでしか判らないだろう。
 毎日、せっせと雑草を抜いても後から後から芽を出し、更に抜くことで芝生が生えていない場所が徐々に広がっていくのである。その抜いたところからまた雑草が生え更にその処理に負われるという根競べが始まるのである。

 こうなったらもうお手上げである。潔く白旗を上げて、芝生を花壇や家庭菜園に作り変えるか、更にもう一度芝生を張替えるかしたほうが、時間と労力を節約できるだろう。雑草のはびこった芝生は、家自体をみすぼらしくさせる。

 我が家の芝生も今後どうなっていくかたまに報告したいと思っています。