雪景色

先週に雪が積もったあとは、大きな降雪は無い。そのため、道路の雪は、通りの多いところは完全に路面が出ている。
 
 しかし、裏道に入ると路面はつるつるである。一度積もった雪が除雪されずに踏み固められ、圧雪となり更に朝晩の冷え込みで中まで完全に凍ってしまったのだ。
 
 ここまで来ると、日中が多少暖かくても雪は溶けなくなってしまう。これが厄介なのである。冬道用の靴底は滑らないように工夫されているが、それも殆ど効かない状態になる。そのためスケートリンクの上を歩くような状況に陥ってしまう。

 ここまで来ると、10m程度の距離を歩くのにも、足に力が入り、渡りきるまでに足の変な場所の筋肉が痙攣してしまうほどである。

 今の靴底には、金属の爪を内蔵したものもあるのだが、そのまま建物の内部に入るには不向きである。何故なら、自分の所在を主張するように靴音が鳴り響くからである。

 北海道の冬はこの状態が、雪祭りが終わる頃まで続くのである。ツルツル氷でも本当に滑らない靴底を開発すれば、北海道ではバカ売れに違いない。

 話は元に戻るが、雪が積もっているが、まるで春先のような景色である。このまま雪解けを迎えるかなと思う程度が今の状態である。しかし、これも札幌近郊の状況であって、内陸部や北部に行けば普通に山のように雪が路肩を埋め尽くしているのであしからず。

 今年は、例年並の積雪量だというが、今年始めの雪も少なかった。別に予報するつもりはないが、自分の中で今年も少ないような木がする。ここ10年ばかりを振り返るにつけ雪が少ない年の方が多い。間に記憶に残る豪雪が1度あったが、それ以外は昔と比べてやはり少ないような気がするのだが、人間の一生など地球規模の大気変動に比べれば屁のようなものである。
 
 今地球温暖化が叫ばれ、2酸化炭素の排出が叫ばれているが、2酸化炭素の排出を少なくしたとしても、一度温暖化に向かった針は戻すことはできないだろう。正弦波のように上昇しそしていつかピークに達するのは間違いない。そしてそれがまた下方に向かうのだろう。そして氷河期が又やってくるプロセスは人間の力で克服するのは不可能だろう。

 どちらにしろ人間が快適に住める空間を作ろうとするなら、地底に潜るか、SF小説のような透明なドームを作り住むところを作るしかないだろう。もしかしたら100年後の200年後の地球は、そういう世界になっているかもしれない。

 残念なのは、とてもその時までは長生きして実際にこの目で確認できないことである。