無駄なのか?

大晦日は、田舎を往復した。その行き帰りに高速道路を利用したのだが、その姿は現代の万里の長城のようであった。
 山間とそして平野を横断するようにコンクリートの橋脚、土盛りが伸びている。

 それにしてもその橋脚の高いこと、ビルの10階以上あるのではないだろうか?それが何本も谷間にそびえ立っている。人間の技術の確かさを知らされたともに、後何十年化後に訪れる補修はどうするのだろうかとも思った。
 
 何十年か後もこの道路を維持する力が日本に残っているのだろうかと、もしかしたら維持するのが難しく鉄道の線路のように使い捨てにされるかも知れない。
 あるいはいつまでも残り、何時の日か歴史的遺物になるのだろうか。


 もう一つ思ったこと、それは元旦の初売りである。昔は、正月三が日はどこも店は開いてなかった。確かバブル時期に1月2日の初売りが始まったと思う。そしてついには1月1日に初売りをする店が出始めた。

 それも、コンビニが年中無休の24時間営業を始めた頃から、人々の意識が変わってしまった。毎日店が開いていることが常識になり、それが無いと物足りなくなってしまった。

 でも、かえって今では正月のあの静けさが懐かしくなってしまった。家の中で、双六をし、凧揚げをした。食事はおせち料理と餅だった。今では、おせちも餅も1日で飽きてしまう。慣れというのは恐ろしいものである。

 時代の流れはどのように人間を変えていくのか分からない。