札幌 vs C大阪

実は、この試合現地にも行っていないし、放送も録画をまだ見ていない。かろうじてダイジェスト放送を見ただけ。

 その放送では、札幌の決定機が前半に何度かあり、それを決められず、後半の1点も綺麗なシュートが決まってというわけではなく、泥臭いシュートをカウェ選手が決めて勝った様である。

 何やら守備だけは本当に前年よりまとまっているようだ。最初の京都線は初戦ということもありバックラインが破綻してしまい、今年もダメかと思わせたが、それ以降、危うい場面は何度かあったがそれなりに抑えきる事が出来ている。
 それも、J2では(J1も同様か)決定的なチャンスに99%決めることの出来る選手が少ないため、DFラインが隙を見せても得点が入りにくい事もある。
 今までは、DFラインのポカが多すぎていたため決められていたわけで、それが少なくなれば必然的に相手の得点チャンスを少なくする事が出来るわけである。そう考えれば、守備的なチームがJ2で勝てるのは必然かもしれない。

 攻撃は、東京V、京都、少し劣るが仙台の3チームが他のチームを凌いでいる。そこでこの3チームとの試合は、超守備的に戦い、残りのチームとは、ガチで戦うことにすればこの先上位に食い込めそうである。或いは、今後他のチームもそのような戦い方をしてくるのではないだろうか。

 そう見れば、札幌は他チームと比較して、FWがものすごく上手いというわけでもなく、ボール奪ったら前線のFW2人を目掛けてロングパスを出し、そのこぼれ球を拾って攻撃、或いは西谷、藤田選手の両サイドハーフが相手陣内に深く食い込みクロスを上げるという2種類しかない。守備も安定感があるがそれ程鉄壁でないため何か簡単に攻略できる気がするのではないだろうか。そのため試合をどう組み立てるか迷う所だろう。 
 攻撃的に行けば、カウンターから点を入れられ、守備的に行けば点数が入らない。相手も札幌相手には勝ち点を取りたいと思っているだろうから、どうしても引き分け狙いの試合をしづらいため、前に出てしまいその隙間を札幌に狙われ得点を入れられてしまう。ある意味、何か釈然としない負け方をしているのではないだろうか。
 そのため、試合後のコメントが何で負けたと言うものになってしまうのだろう。

 今後、暫くは札幌相手には、勝ちに来るだろう。いくら暫定で首位に立とうとも、他チームにとって札幌は左程脅威のチームではなく、与し易い相手という印象は依然残っているだろう。いうなれば去年の横浜FCと同じである。

 札幌は、こういう状況を上手く捉え引き分けでも良いから相手に点を入れさせない試合をしていく必要がある。そうして攻撃は、点が入らなくても今の攻撃パターンを変えるべきではないだろう。今はそういう戦いが必要である。
 
 そしてこのままで首位に粘り強くついていき、途中、補強しながら(お金があればだが)チームを攻守整ったチームに作り上げなければならない。J1で勝てるチーム作りはその時点で開始である。しかし、J1で戦えるチームを意識する余り、それでチームが崩壊する恐れもあるのだが。

 しかし、何より開幕からチームが上位に居るのが久し振りなので非常にうれしい。

---<追記>---

 録画放送を見ての感想。後半、森島選手が登場したあたりから守備に混乱を生じていたが、相当選手間の守備の意思統一が成されている感じである。
 たて一本のパスは、難なく跳ね返す事が出来る。やはり後は、2列目以降から上がってくる選手への対応がまだ出来ていない。
 今年からゾーンで守るようになり、お互い同数なら対応できているが、それが局地的に2対3などに成ると、ボールを抑えるのか相手を抑えるのかが、すばやく判断できていないため結局フリーにさせてしまう。これが全体で出来れば完璧だろうがまだまだ。
 
 しかし、J2に相手を置き去りにするような選手は、東京Vのフッキ選手くらいである。それがこれまでの札幌の成績が上位に入れる要因である。

 攻撃も、中山選手がボール扱いは相変わらず下手だが、試合に出続ける事で周りとの連携が取れてきている。そして開幕よりは、中山選手が落としたセカンドボールを周囲が拾えてきている。
 相川選手は、やはり久し振りの出場でチームのゲーム進行についていけなかった。 試合に出続ける事が如何に大事かがわかる。

 カウエ選手も、札幌に慣れてきている。途中消えている時間もあるが、後半は前目から攻撃に絡む事で上下に動けるようになってきた。これも選手間の意思の疎通の賜物だろう。

 以上、録画を見ての感想。