地方政治の限界

何となく統一地方選挙が終わった。一番熱かったのは結局の所、公示前だけで、選挙期間中は何が起こっているのかわからずじまいだった。
 北海道知事選挙も、選挙期間中は、却って静かなくらいだった。

 結果は、結局の所現職優位の情勢は変らず、そのまま当選という所が多く、宮崎県の知事選挙が別に行われたためその結果が際立っていたということになる。

 東京を除いて、財政基盤は誠に貧弱であり、そこに住む多くの住民にとって至急の課題は財政再建であった。
 特に北海道は、夕張ショックと言われるほど潜在的に破綻しそうな自治体を多く抱え既に借金まみれ状態にある。それを現職の知事が全て解決してくれるとは信じがたく、更に対抗馬の民主党の新顔もそれを解決する抜本的な政策を発表できなかった。
 もしここで、ばら色の将来を語る候補者がいれば話題が盛り上がっただろうが、誰がなっても同じという状況では、特に目立った失政も無かった現職が有利だったのだろう。

 しかし、今回の結果は何も解決策を示せなかったのは事実である。誰がなっても北海道の情勢は厳しいと言わざる終えない。
 今後何年かごに多くの自治体が財政破綻を宣言することになるであろう。その時まで日本自体の体力が残っていれば幸である。もしかした今の内に白旗を上げ、手当てしてもらった方が生き残れる可能性が高い。
 
 それにしても今後が憂鬱に成る月曜日の朝である。