国家公務員法改正案

天下りの中央省庁の斡旋を禁じる法案は、廃案になるようである。明らかに年金問題の余波がここに表れた形になった。

 つい先日委員会で強行採決したにもかかわらず、この先は参議院選挙を控え、有権者の受けが悪いと、自民党の参議院議員は考えたようだ。

 年金問題も、天下りなどの弊害も、元を正せば、キャリアと呼ばれる一握りの職員が原因になっている。公僕であるとの意識を無くし自分の私利私欲を優先したための結果である。

 それをも解決できない国会や国会議員の能力を疑わざるえない。そもそも国会議員も私利私欲の塊みたいなもので、根は一緒と考えてよく、更に政治家と官僚は密接な関係を保っていることが明らかになった或いは当然の帰結である。

 自浄努力ができない日本社会の一端が如実に現れた結果で、更にそれが国民をあらわす結果だとしたら、日本という国の底が知れたということ。まあそれくらいのレベルにあるのだと納得するしかない。

 だけれども、選挙前にせめてパフォーマンスでも良いから、自分たちが日本を良くして行くという姿を見せてくれることを政治家には望む。