雪とコールドライフ

朝起きてカーテンの隙間から外を見やると、雪が風に吹かれ舞っていた。夜中に降っていたようだ。地面は既に雪に覆われていた。そしてまた一歩銀世界に近づいたわけだ。

 このような寒さが続き真冬が近づくと、気になるのが石油の値段である。今の道内では、ガソリンは155円台、灯油は90円台と今までない値段である。
 
 北海道の慣例で、毎年勤めているところから寒冷地手当てという一冬分の燃料代が出る。普通は、10月頃の支給になるので別な使い道になってしまった家庭も多いのではないだろうか。ただその意味合いも最近薄れ、経営者側も特別手当の一部として計算しているのが実態なのだが。
 
 その燃料代の計算も、支給前の灯油価格を目安にし、一冬何百リットルの値段で決まるのが普通であると思われる。そうするとその当時の値段より20%は上昇しているわけであるから、その分は自腹を切るということになる。
 
 と言うわけで、家庭のストーブも日中は極力消すか微小にし厚着で過ごすようになってしまった。
 
 新聞では、OPECがこれ以上の増産はしないと言うことなので、中国やインドなどの新興国の重要の大きさは半端ではないため、今後も高騰が続くと予想されていた。
 いまやアジアの工場と呼ばれる中国などは、大変な経済成長を続けている。世界中の金が自然と集まりお金があふれ始めている。そのため国民の生活水準は徐々に上がりだし、石油の消費量は年々増加している。
 今までの先進国が過大に消費していたため、中国に使うなとは言えない立場なので、黙ってみているしかない。
 
 でも今までの日本を考えると、有り余る資本で国内中に車をいたるところに走らせ、更にプラスチック容器やPETボトルなど資源を消費していたわけであるから、今までの生活を見直さなければいけないはずである。

 これからは、本当に消費に対する考えを改めていかねばならないことをこの冬の寒さで思い知った。スローライフ成らぬコールドライフである。