診療報酬改定

今日は、うす曇。昨日は日中暑かったらしいが、それを感じず一日が終わってしまった。それでも雪は所々に残るのみ。この調子であると今週中にはすっかり消えてしまうだろう。

 2008年の4月、診療報酬が改定される。今年度は、2年に1回の改定であるが、大幅に変わる部分はあまり無い。
 強いてあげるとしたら、後期高齢者の負担が変わったところぐらいだろうか。あと、特定健診が始まることだろう。
 数年前までは、診療報酬はプラス改定が当たり前で、マイナスになることは無かった。その結果、色々な改定が行われたわけである。

 しかし、DPCが始まり、入院費用には一定の歯止めが掛けられた結果、大幅な修正をしなくて済んだようである。そして今回は、診療所の儲けすぎを是正するはずだったが、医師会の協力が得られなかった部分でその辺りのメスは入れられなかったということか。

 今後数年は厳しさを増すだろう。その一つの理由に国民の意識が変わっていることだろう。昔なら、医者は神様に等しかった。自分の生死を預けるわけだからそう思うのは当然だったが、いつの間にか医師の地位もいつの間にか引き摺り下ろされ、そこら辺りのサラリーマンと同じ扱いを受けるようになってしまった。
 
 そうすると医師側も、自分たちは普通の労働者と認識し始め、自分たちが神様であることを止め出したわけである。そのため安い給料では働かない、勤務時間は決められた時間だけ働くのが当然ということを主張し始めたわけである。
 
 今までは、周りから神様と崇められたから無理ができたところがある。しかし今の時代は違う。医師がミスしようものなら患者、マスコミから突き上げられ、更に警察までも捜査に入るようになった。その中で、いつまで孤高の人でいられるだろうか。

 時代が変わったと言えばそれまでであるが、一度変わったことは変えられない。医療は、サービス産業に変わってしまったのだ。如何に顧客満足度を上げるかが病院の生き残りをかけた戦略になってしまった。
 そしてサービス産業になったからには、売り上げが芳しくないところは撤退か縮小するしか無くなってしまった。さらに地方自治体の赤字が追い討ちを掛け、財政支援が無ければ生き残れないところまできてしまったのだ。

 国や地方自治体は、医療はサービス産業だということ理解してこれからの方針を決めるべきだろう。サービス産業を全国くまなく展開するとしたら、お手本は、郵便局かコンビニエンスストアーしかない。
 郵便局は、郵政改革で変わってしまったので、お手本はコンビ二になるのだろう。それは、大量購入による医療材料費の削減と、診療の画一化である。更に医師のフランチャイズ化ができればと思う。そして何グループ化の医療グループが覇を競うことになる。
 
 医療は今後三国志化する。