人生のリセット

今日は曇り。時々小雨というかほんの僅かな雨粒が落ちてきている。周りの風景も枯れているため物悲しくなる。

 
 今週は、物騒と言う言葉がふさわしい状況になっている。道路の問題から始まった状況は、サブプライム問題とからめ国民に暗い影を落とし始め、何やら先行きに不安感を感じさせている。
 そこで若者の殺人事件が相次いだ。実行したものは若者2人に過ぎないのだが、その行動は若者たちの意思のように感じられる。

 人は皆、人生において失敗したり、傷ついたりしたときもう一度やり直せたらと思いながら枕を濡らす。そんなことは決してできないし、輪廻転生など起こりはしない。
 地球上の生物全てにおいて生まれがあり終わりがある。この地球さえもその終わりを避けることはできない。そういう仕組みで世の中が動いていることに誰しも気づかねばならないのだろう。

 人を殺すことで、自分の人生を変えることは可能だが、殺された人の人生はリセットされない。自分が犯罪者として裁かれる人生が楽しいのだろうか。あるいは刑務所で過ごす時間が楽しいとはとても思えない。
 もしかしたら本人は、刑務所生活が3食付の下宿に入るような感覚でいる可能性もある。そしてそれが楽だと思うのかもしれない。

 失敗なくして人は成長しない。その失敗の記憶が、同じ過ちを犯さない歯止めになる。更にその失敗を起こさないように別の方法を考えることが成長に繋がるはずである。本当は、リセットしないほうが良いのである。
 
 ゲームのリセットも、ゲームの中の主人公の人生がリセットされるだけで、ゲームをしている自分の人生はリセットされない。そして残るのは、ゲームのなかで失敗した記憶である。そしてゲームをクリアーできる。

 しかし、自分も良く思うのは、記憶を選択して消すことができないかということである。嫌な記憶というのは誰でももつはず。それを選択して消せるなら、人生をリセットすると同様の効果が有るかもしれない。そういえばそういった光線があったな。しかし、良く思い出せない。もしかしたらその光線は既に開発されていて、その記憶をその光線で消されたかもしれない。