小泉改革は正しかったのか?

小泉首相が辞めてから1年半たった。その後あべちゃん政権と福田政権と変わったため遠い昔のような気分だが、それ程時間は経っていないのだ。

 今の現状を見れば中途半端な改革で終わった影響は、今確実に現れている。小泉改革の目玉だった、郵政改革は何だったのだろう。
 郵便局は民営化されたがその後何が変わったのだろう。特定郵便局が廃止されたところも出たらしいが、その民営化前に竹の子のように狭い地域に乱立した特定郵便局はそのまま営業を続けている。
 
 その他のことに関して言えば、構造改革と言いながら何が構造改革されたというのか?最後まで責任を果たすことなく辞めたため後を引き継いだあべちゃんは集中砲火を浴び白旗降参をしてしまい、更にその後に就いた福田さんは、前任者の轍を踏まぬよう自民党の顔色伺いのまま一向に構造改革を進ませぬどころか後退させようとしている。

 国民は、小泉政権の構造改革を支持して自民党に投票したはずなのに、その選ばれた議員は、構造改革を推進しようとは考えていない。そのときに選ばれた小泉チルドレンと呼ばれた輩は特にその責務を果たさなければならないはずなのに、次の選挙のことばかりで自分たちが当選した理由を考えようとしない。国会議員になるためにだけ構造改革を叫んでいただけであったのだ。

 更に、小泉さんが選挙中に叫んでいた、自民党をぶっ壊すだが、任期中にはとうとう壊されなかった。この先も潰れることは無いだろう。
 もし自民党がつぶれるなら、その前に民主党が分裂するのが先だろう。お互い烏合の衆であるのは間違いない。鵜飼の力がまだ未熟な民主党の方が危ういのだ。

 またぞろ国民には小泉復活という声もありそうだが、小泉さんが期待できると思ったら大間違いだろう。次も同じように中途半端で終わる公算が高い。その間に官僚が焼け太りするだけである。
 
 本当にしなければならないのは一度既得権益を持つもの全て破壊してしまうことである。それができる政党が次の政権を担えばよいのだ。それができそうなところが何処にもない。
 そしてそれが日本の将来の見通しを危うくさせ、景気が悪くなる根本的な原因だろう。何か、この先日本が変わるという事実があれば良いのだが。