チベットのこととか

空はうす曇。ポツポツと雨が降っていたが直ぐ止んでしまった。朝の天気予報では、雨に黄砂が含まれているので傘は必須だといっていた。


 チベットは、まだ行ったことが無い。行ったことが無いところのことを軽々しく語るのは難しい。
 しかし、偉そうなことを書くとすれば、政治信条の違いというしかない。違った思想の持ち主を説得し聞き入れられなければ力で押さえつけるか、あるいはお互い同じ武力を持ちながら冷戦状態でにらみ合うしかない。

 中国の歴史は、まさしくそうして作られてきた。三国志ではないが、力があり政治力で国内を纏め上げることができればあの広い地域を治めることができる。
 その方法は、中国国民が一番良く知っているはずである。

 今回の騒動、映像が入ってくるだけでも情報化社会が進展したといえる。昔なら中国の内陸部で起きた騒乱などは、そこから逃れた人が言伝に周囲の人に伝えそれが何らかの媒体に流れ情報としてでてきた。そのタイムラグといったら江戸時代のそれである。

 それだけ中国の情報網は世界に開かれているということになる。更に言えば、これも北京オリンピック開催にまで向かおうとする中国の意欲の現れであるし、近代化した共産主義の行く末がロシアのようになるかそれとも中国式になるのかというところまできている。

 更に政治のほかにここにあるのは、宗教という怪物である。それは、信仰という名の元に広く深く人々の間に染み込みいざとなればそこを発火点として大きな炎となり事件が起こる。
 共産主義は、宗教と相容れない。支配する精神主義が2つでは命令系統が重複するからである。その問題がいつまでも解決しない火種として残っていた。
 
 今の時期、オリンピックという世界的行事のため世界の視線が集まっている。中国政府は、この大行事を穏便に行い成功を収めれば、今後の世界での発言力が増すと考えているだろう。
 逆に、それに反抗するグループは、自分たちの主義主張をアッピールしようと考えているだろう。

 オリンピック開催中に何事も起きないということは考えられない。何か事件がおきるだろう。更にそれに乗じてアルカイダなどのテロ組織が同時行動を取る可能性が高いだろう。

 オリンピックが世界的不安を巻き起こす可能性が高い。日本人は、おとなしくTVでオリンピックを見ているほうが良いかもしれない。