あり

じめじめした天気が続いている。今日も朝方は小降りの雨が降っていた。空は雲に覆われているのは毎日のことになっている。
 この気候の変動は、地球温暖化という長期的なものの他に、新興国の経済発展という理由も考えられる。
 今まで殆ど大気にエネルギーを発散してこなかった大陸が、一斉に熱エネルギーを発散し始めたわけだから、大気の平均気温は上昇するだろう。その僅かな熱上昇が積み重なって今の現状にたどり着いたと考えられる。

 まあそれまで先進国が先に化石燃料を大量に放出していたということはあるのだろうけれど。その中にこの日本も含まれているわけである。

 
 話は大いに変わる。最近我が家が蟻の被害にあっている。蟻といっても黒蟻であるから、家が食い荒らされているわけではない。
 そのことの発端は、数年前のことであった。家の天窓の結露する部分の木材が腐食し始めていた。そこを狙われたのである。いつの間にかそこに蟻がもぐりこみ巣を作り始めたのである。
 それに気付いたのは、床に積もった木屑からだった。最初はだれが木屑を盛ったのだと思うくらいで、まさか蟻が巣を作るために運び出した木屑が天井から床に落ちそれが山盛りになっているとは考えもしなかったのである。
 それが蟻だと気づいたのは、見上げた天窓の周囲に何やら動くごま粒のような蟻の姿を見たからである。
 それからは大変である。はしごを用意し、市販の殺虫剤をその巣穴に吹き付けると言う作業を数日繰り返した。その時は、我が家を食いつぶされるのではないかと心配したからである。

 その後、蟻の姿を見ることも無く、数年が経過したわけである。

 そしてまた最近蟻がどこからとも無く姿を現したわけである。そして昨日は、大量の羽蟻が天窓に群がっていた。一つ一つの個体は小さいのだが、それが集まっている様は余り見ていて気持ちの良いものではない。
 また殺虫剤と掃除機の両方で処理することにななった。丁度、天窓と天井の隙間に巣を作っているためこちらからは巣の状況は観察できない。しかし、板をはがしたその下に大量の蟻と卵を想像するだけで気持ち悪くなってしまった。

 本当に蟻の生命力はすごい。庭にも沢山の蟻の巣があり、せっせと土を運び出している。その行為は、人間に迷惑を掛けると言うものではないのだが、さすがに家の中に巣を作るのは勘弁して欲しいものである。

 まだまだこの戦いは続くのか?