クラウドコンピューティング

晴れているが、すっきりとした青空ではない。少しかすみがかった空である。日中、通りの街路樹を見る事が無いので、いつの間にか落ち葉になりまばらに枯れ枝になってしまった。観楓とまではいかなかった。庭のモミジも緑のまま葉は枯れてしまった。最近徐々にコンピュータの世界で言われているシステムの「クラウドコンピューティング」であるが、まさしくこれも時代の流れでもある。マイクロソフトがこのコンピューター社会の基礎を担ったのは紛れも無い事実である。更に世間にOSというものを認識させたのもMSである。何故なら、企業、教育機関などで使用された大型計算機などは、世間一般の人が使う代物ではなかったからである。世間一般の人が使うPCに使われるようになって、コンピューターにOSというものが必要であると認識されたのは、MS-DOS或いはWindows3.1からであろう。それから月日が経ち、今ではそのOSの存在をなるべく見せないような環境が作られつつある。携帯電話のアプリケーションがどうやって動いているか、多くの若者は既に知らない。知ろうとする人だけに提供するのではなく、知らない人にでも使えるようにするため敢えてその仕組みはブラックボックスかしてしまった。そして電源が入れれば使えるのが当たり前と思う人が大多数である。却ってPCの電源を入れても使いやすくするために色々設定をいじることが面倒と思われるような時代になっている。そういった人が触る時代が来てしまったともいえる。その解決策の一つとして、クラウドコンピューティングシステムという方法が出てきた。これだけインターネットが高速化されれば、ネットに接続してしまえばかなりの処理が出来てしまう。端末にアプリケーションをインストールするなど不要になってきたのである。まさしく真のネットワークが完成するかもしれない。更にその先にあるものは、ネットに接続されたPC全ての機能が共有化され世界の端末全てで大きな端末一台として存在するときが来るかもしれない。PC一つ一つが細胞のように集まり、一つの生き物として動く時代が来るのだろう。つづく