ナナカマド

朝から雲の多いお天気である。6時に目を覚ましたときは、まだ外は暗かった。雲で覆われていたため、朝の気温は左程低くない。 道端のナナカマドの木は、葉は既に落ち、赤い実だけが枝に残っている。これをついばみに鳥たちは良くこの木にとまっている。  ナナカマドの実は、実に綺麗な赤色をしている。鳥たちが食べるのだから、人間も食べれそうだが、ナナカマドの実を食べると言う人の噂を聞いた事が無い。と言う事は、食べても不味いのだろう。そうでなければ、多くの人がほおっとくわけが無い。 自分が聞いたところによると、ナナカマドの木は庭木にしないということをである。理由は、その名前から、七回も竈を変えることが縁起が悪い事になるらしい。 この辺りや自分の育ったところでも確かに庭木にしているところを見たことは無い。殆どが街路樹として植えられている。 だれがつけたか「ナナカマド」という木の名前。その名前がこの木の運命を変えたとも言える。別の名前であったらまた別な育ち方があったかもしれない。