東京V vs 札幌

横浜からJRで渋谷に出、京王線に乗り換えて飛田給へ到着。都心からやや離れた所にあるが、駅から歩いて5分ほどで味スタに到着してしまう。 スタジアムの中は、広々としている。見易さはドームに匹敵する。難を言えば、サッカー専用スタジアムなのだからもう少しスタンドがピッチの近くにあれば最高である。 丁度トラック用の面積がスタンドの間に広がっているところは、厚別に近いかもしれない。 そしてこの広いスタンドに、観客は凡そ9千強。余りにも寒々しい。これが、現実だとしたら、本当にヴェルディの人気は、一昔前が夢のようなものなのだろう。 応援こそ最初から最後までお互いに声を出していたが、メイン、バックの観客は、拍手さえない。ヴェルディの選手が交代しても拍手無し。これは寂しい。これでは、選手達も盛り上がらないだろう。 試合が始まったのだが、東京ヴェルディの先発全員が日本人になっている。開幕時には札幌に比べ豪華な顔ぶれだったはずが、この戦力では、残留争いに吸収されてしまうのもうなずける。 やはり日本のチームは、外国籍選手が数人いて初めて点の取り合いになる。 試合は、札幌のダヴィ選手が相手に倒されPK。そのPKをダヴィ選手が蹴る。一瞬外さないかと思ったがきっちり決める。 その後お互いに攻め合うが、やや札幌が守りに入ったためヴェルディが攻める時間が長くなる。更に相変わらずゴール前の連携が無い札幌はハラハラのしどうしである。 そして、ゴール前のクリアミスから大黒選手に決められ同点にされてしまう。漸く白星を見ることが出来ると思ったのに残念。 後半も、ややヴェルディが攻勢をとる。何とか札幌も反撃するが、決定的チャンスは中々訪れない。  イエローが乱れ飛ぶ中、ゲームは引き分けで終了。勝つことが出来なかったため、札幌の選手の最後の挨拶も淡白。クライトン、ダヴィ選手は、自分にとって最後の見納めと思うと、自然と目頭が熱くなる。もう少し全員が勝利に執着があれば、もう少し勝ち星を稼ぐことが出来たはず。 一年でこのJ1の舞台から去っていくことに悲しみを覚えてしまう。それがスポーツなのだろう。 来週は、ドームで最終戦である。また今年戦った選手の内、監督をはじめ何人かの選手がチームを離れてしまう。最後までチームとして纏まったとは言い難いが、それでも一年良くやった。  また来年、ドームと厚別で会おう。