円高

昨日の夜の雨が途中から雪に変わったため、路面は、氷の上に雪が積もった状態で非常に滑りやすい。 空は、3から4割雲が浮かんだ状態である。丁度南天に半分に欠けた月が浮かんでいる。その姿は、外の気温と相まって非常に寒そうである。 今世界は、景気のビックバンが終了し、急速にその大きさを縮めている。丁度大きく膨らませた風船の栓を抜いた状態である。今までの仮の姿が、一遍に収縮し、通常あるべき姿を超えて収縮してしまっている。  日本の景気は輸出産業で支えられていたと思われている。その製品が売れなければ収入は得られない。そこで景気後退ということになっている。しかし、それは片方の事実でしかない。 日本が不景気と呼んでいる実態は、あくまで製造業の一部、それも自動車産業の問題である。その自動車産業の景気後退が余りにもクローズアップされてしまったのかもしれない。 その他の産業の不景気感は、噂による信用収縮の段階でしかない。本当は、その影に怯えずともまだ年は越せるはずなのに、銀行などが、その得られる利益の何割かを失う危機を過大に評価し、その他の分野の資金までも引き揚げることで不景気の歯車を回しているのだ。 貸し手側は、冷静に経営を判断し、倒れなくて良いところは倒さないようにしなければならない。そして国もその判断を市場任せにせず、積極的に介入すべきである。 今資本を注入すれば、まだ自動車、電子部品関係の影響を最小限に抑える事が出来るだろう。 今この円高の強みを発揮すべきときなのである。強い円で世界から材料を集め首都移転でもすればよい。未来の日本のあるべき姿を明確にし、首都機能を分散させるのでも良いではないだろうか。 この未曾有の危機のときに実行すべきプロジェクトだと思う。