天皇誕生日

晴れ、日の出前に以前から目星を付けていた場所にスケッチに出掛けた。朝の気温は零下9度。まだ日の出前だというのに、多くのトラックが猛スピードで、少し雪が積もった国道を飛ばしていく。 今日は、休日だが週の中で平常営業中か、更に年の瀬の需要で休日返上で仕事をしているのだろうか? 話題が変わるが、この件を見ながら思ったことを少し。   更にこの件で、社長が交代ということになった。 一つトヨタの対応が誤った点は、この不況の中、多くの企業がリストラを始める中、真っ先にリストラを行ったことである。 トヨタは、「トヨタ式」と呼ばれる改善活動が盛んである。その教えは、徹底的なコストカットの方法を探ると同時に、社員の能力を極限まで高めることに勤めている。(この部分自分の解釈です。) また、トヨタ本社のコストカットで下請けにしわ寄せしないという教えが有ったはずである。しかし、今回のリストラは、まさしくトヨタブランドのイメージを低下させた。 もし、リストラをせず何らかの景気に対するトヨタなりの方法を取れば、国民のトヨタに対する信頼が芽生えたはずである。  派遣の雇用を例えば来年の4月にする程度のコストは、トヨタの今回の赤字決算に比べればスズメの涙ほどであるはずだ。そのトヨタが、この期に冷酷に雇用の場を減らすことは、日本の基幹産業としての何ら自負が無い行いである。 ここで、損をする覚悟で、リストラの先陣を切らなければ、これ程リストラの嵐にはならなかっただろう。それはキヤノンにもいえることである。  リストラで不景気感を煽ることで、潜在的な国民の自動車の購買意欲を減らしたはずである。 もし、リストラを我慢していれば、この不況が回復した時、それなりのトヨタ車に対する購買意欲を増したはずである。 今回の、赤字の予想は、更に国民の消費意欲を後退させただけでなく、日本国民に対して行動しないトヨタの身勝手さを印象付けたかもしれない。 確かに、この先の底なしの不況に備え、人件費をカットするのは企業としての常識なのかもしれない。更に、日本の企業全てにそれが染み付いてしまったのだろう。 しかし、ここで社員を大事にする企業というイメージを作った企業が今後も生き残ると思うがどうだろう。 これも自分が経営者でないから言えるのかもしれないが、大企業の社長が皆、サラリーマンだから今回のようなことが平気で出来るのかもしれない。  さて、次の社長さんは、日本の国民に向けた行動が取れるだろうか?