COP15

 昨日の雪で一面真っ白に覆われ、昨日の朝より却って明るく感じられる。寒さも昨日の冷え込みと比べると雲泥の差である。体感では、0度前後だろうか。


引用 お身売り新聞(http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20091218-OYT1T00530.htm?from=navr

 

次期枠組み、半年~9か月先送りか…COP15

 【コペンハーゲン=読売取材団】国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)で18日未明(日本時間18日午前)、主要26か国首脳による緊急会合が開かれ、政治合意案について調整した。

 日本政府筋によると、調整の結果、2013年以降の次期枠組みの決定期限を半年ないし9か月延長し、途上国への資金援助については、12年までは全体で年100億ドル、13年以降は20年までに1000億ドルとする内容を政治合意に盛り込む方向で一致した。18日午前の公式首脳級会合で詰めの協議を行うが、今回の政治合意では基本的な枠組みについては事実上、先送りされる公算が大きくなった。

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 まさしく「同床異夢」というか、同じ床に寝ても居なかった。

 それなのに同じ場所に集まり話がまとまる訳はない。当然の結果である。

 アメリカと中国と言う巨大国家が世界に置かれた立場は、微妙である。片や右肩上がりで成長する国と、片や右肩下がりで景気低迷に喘ぐ国である。しかし、その思いは同じで、自国の経済成長にブレーキを掛けたくないという処は一致している。

 それに対して日本はどうなのか、まさしくこれに掛けていたはずである。鳩山首相の一つの柱がこれであり、世界がCO2削減に向けて動き出せば、日本の技術力が世界に発揮されるチャンスがあった。それにより、日本の産業の別な分野での成長を促そうとしたわけである。

 その目論見が残念ながら潰えてしまった。これから細々と世界の環境への取り組みは続くだろうが、世界の排出量の半分を占めるような2カ国がこれに協力しないとなれば、効果は薄い。

 今、地球が温暖化に向かっているのか、それともそうでないかは100年200年後にしか分からない。

 人間の力だけで、地球の環境を変えることが出来るのかそもそも疑問もある。CO2の排出は、人間の営みだけで生まれるものでもなく、地球自体が循環で生み出す量も計り知れない。その中で今から人間が排出を減らしてもその差は僅かかもしれない。

 しかし、確実に言えることは、人類誕生から地球環境を自分たちの都合の良い様に変えてきた付けが今まさに影響を及ぼし始めたのは間違いないだろう。

 その影響と言うのは、地球が作り出す循環のリズムを、人間が地球上で生活することで変化に加速度を与えていると言うことである。

 この環境問題は、地球と人類がどのように調和して生きていくか、神から与えられた命題のようなものである。その答えは、人間がどのように生きるかで答えが変わっていくものである。