石崎監督

曇り空。どんよりとしたという表現が適切な空である。雪の予報だが、時折霧雨のような水滴が顔にかかる。もしかしたら日中は雨かもしれないと思われる程外気温は高い。これで雨だと明日明後日には、ツルツル氷の道路になってしまう。 昨日、就任会見を行った。 実のところ、石崎監督には余りよい印象を持っていない。今まで戦ってきた相手チームの監督だったということもある。またある試合での印象が非常に悪かったという印象が強く残っている。 そのためオシムさんと石崎さんを比べれば、どちらかというとオシムさんに監督をして欲しかった気がする。 これまでの歴代監督で就任が決まった時に、これは良いと思った監督は、岡田監督と三浦監督位だった。 柱谷、カルロス、柳下、それぞれこの人で大丈夫なのか疑問符がついた。それぞれ札幌カラーに合わないタイプだったからである。 柳下監督については、評価できる点も有ったが、やはり元となる選手のレベルが低いのに高いレベルのサッカーを求めすぎた点がマイナスである。  そういった意味で、札幌の選手の実力を判った上で現実的な采配を振るったのは、岡田、三浦両監督だった気がする。 まさに身の丈に合った戦術であり、それではJ1では戦えない事を知っていたとも言える。更に自分の思うような試合が出来ないと考えていたふしがある。  その上で石崎監督を見てみると、選手の能力が足りない部分は、運動量で補うという考えの持ち主だと思う。更に一つの型を持ちそれを丹念に実行させるというものであると思う。 こう書いてしまうとまあ当たり前のことでもある。しかし、この当たり前の事を選手にさせる事は難しい。何故なら試合中は、自分でプレーできないからである。 そのため、試合中に選手たちの意思統一がされていなければ、ゲームプランも合ったものではない。幾ら試合前にバックラインを上げろと指示しても、選手たちが相手の勢いに押されラインを下げてしまうこともある。攻撃にしても、外国人選手の動き次第ということもある。 その中で如何に試合をするかというと、選手と監督の間の信頼感だと思う。それが無ければチームは崩壊する。 それが去年の札幌だったのではないか。勝てない事が選手たちをバラバラにした。そして選手たちは、自分たちの限界を決めていた。  石崎監督が成功するしないは、選手たちとの一体感が生れるかどうかである。 J2はどんぐりの背比べに近い。幾ら去年J1で戦ったといってもJ1の最下位のチームである。J2の下位チームとの差も殆ど無いといっても良い。 更に、チームの得点王が居なくなり、更に得点力は下がった事を考えると楽な戦いにはならないだろう。 色々な意味でマッタリとチームを応援していきたいと考えでいます。