道州制

 曇り空だった空が瞬く間に青空が広がり始めた。空から差す太陽の日差しの暑さがまた戻ってきた。

 大阪の橋下知事の影響力とでもいうか、ここに来て地方分権論議が盛んになってきた。これは本当に良い事だと思う。今回自民党のマニフェストにも道州制が加えられた。とはいっても自民党のマニフェストは今までの自民党の選挙公約と同じで実現できなくても載せることが目的であるから信頼性に乏しいのだが、これが今回の選挙の争点にして欲しい。


 今の日本全国一律のサービスを受けられると言う点は官僚型政治の良い点である。もし道州制になった場合、日本国民であったなら同等のサービスを受けられるようにしなければいけないだろう。ただし、全てが最良のサービスと言うのではなく、基本的なサービスラインを決めそれ以外は各地方で競う方が良いだろう。

 住んで良かったと思われるサービスがある地方であれば自然と人口増加するし企業の進出も増えるだろう。そういった競争はドンドンすべきだと思う。
 また、東京などに集中する企業の法人税なども、東京に集中的に納めるのではなく地方に分配できるような仕組みを作り財政的安定を作れるようにして欲しい。
 そうなれば、人口密度の低い地方は、一人当たりの事業費が増えるわけであるから、都会に住む人より手厚いサービスが受けれる可能性がある。そうすれば都会から地方への人口移動が行えるはずである。
 
 今の仕組みであれば、産業が一次産業しかない地方では、税収は増えなく、東京などの大都市は、毎年巨額の税収を得る事で事業展開でき更に税収が増えるという循環を生み出せる。或いは借金を恐れず事業展開が出来るが、地方都市だとそれができない。
 もし可能なら道州制が始まる時に、国鉄が分割民営化した際に基金を作ったように、財源をある程度分配する事で地方格差を低減すべきだろう。

 更に、道州制にすることで官僚依存体質からの脱却、国会議員の削減、地方の行政機能の統合を是非果たしてもらいたい。