北朝鮮問題

 全天曇り空となっている。朝は毎日こんなものである。気温も左程高くない。昨日の日中は気温が上がったらしいが、建物の中に居るとそれを感じることは無い。建物を出て家に帰る道すがらに日中の残りを感じるくらいである。

引用 日経ネット(http://www.nikkei.co.jp/sp2/nt71/20090804AS2M0404804082009.html

 (8/4)クリントン元米大統領、金総書記と会談 現地報道

 【ソウル=山口真典】北朝鮮で拘束中の米国人女性記者の解放交渉のため平壌入りした米国のクリントン元大統領は4日、金正日総書記と会談した。北朝鮮メディアは両者が「共同の関心事となる諸問題に関して幅広く意見交換した」と報道。総書記と米国要人の会談は2000年10月のオルブライト国務長官(当時)以来約9年ぶり。米政府は「私的な活動」と説明し、交渉決着まで言及を控える姿勢を示した。


 北朝鮮も着々と色々な手を打ってくる。それなりの実務家が北朝鮮に存在し動ける体制があるということである。ただこれをどういった筋書きで自分たちに有利になるように動くのかは判らない。

 この経済危機において北朝鮮の国内動向が不明なままだが、こういう時期に国内状況を統制できる国は強いと言う事が良く分かる。幾ら赤字が増えたとしても国内の経済情勢を自由に報道させなければ巨額の赤字も隠し通せる。手持ちのカードが全て屑でも張ったりでゲームに勝つ事が出来れば手持ちのカードは見せなくとも済む。

 今回の訪問は、妻であるクリントン国務長官の関連が陰であるのは間違いないだろう。いうなれば今回関係せずといっているオバマ大統領にも少なからず関連しているだろう。
 今回の会談が成功し北朝鮮で逮捕されたアメリカ人記者の開放に繋がればその手土産として何らかの約束が成されたはずである。それに日本がどう係わっているか不明。
 全く何も知らされていないと言うのが事実だろう。日米同盟と言われていたが、現実はアメリカの属国という立ち位置に日本はある。
 北朝鮮問題を契機に日本は、アメリカとどのように付き合っていくかこれが問われている。このままアメリカの海外への覇権が弱まれば、当然日本もそれなりの動きをしなければならないだろう。
 それには今までの自民党の政策では、アメリカにおんぶで抱っこされた状態であったために、日本独自の外交能力が落ち続けて行くばかりであった。やはり外交は奇麗事ではない。どうやって国の利益、将来の日本の利益に繋がるかが主体であって、アメリカの繁栄を目的とするものではない。
 今までは、アメリカの繁栄イコール日本の繁栄に繋がっていたため、日本が独自に外交努力する必要が無かったのだ。今こそ高い志をもった外交官と政治家がタッグを組んでそれに当たるべきだろう。
 
 自分ができない事を望む事は甚だ不遜だが、新しい勇気ある人がこの舞台に登場してもらいたいものである。