選挙間近

 曇り空が広がる。これから太陽が昇るにしたがって雲は徐々に消えていくようだ。この消えると言うのは見事と言うしかない。寒い時期なら雲は風に流れてどこかに去っていくのだが、夏の雲はそうではない。本当に蒸発してしまう。

 そろそろ選挙戦が近くなってきて、外は慌しくなってきた。このあたりの加減は難しいのだが、この時期余りにも浮かれすぎて本当のことを見失うことがある。だから、マスコミもニュースネタとして盛り上げるのは結構だが、加熱するのは良くない事だと思う。

 この国の行く末を変える大事な選挙なのだが、本当のところマスコミは、政権が変わることを期待しているようだが、それは政治が混乱すれば自分たちのニュースネタが増えることを期待しているように見えてならない。
 小泉郵政選挙しかり、以前の日本新党ブームもそうである。はしごに上らせておいてはしごの根元を切ってワザと不安定にさせようとする。
 それが理にかなったものなら良いが、批判するために相手をワザと表舞台に立たせる手法は見ていて気持ちの良いものではない。まさしくワイドショー的手法である。
 
 良いところは良い、悪いところは悪いと言うように、冷静な判断がマスコミに求められるのだが、そういう体質をしていないのが悲しいところである。