9月22日

 曇り。強い南風が吹いている。気温は比較的高い、このまま天候は雨に変わっていきそうだが、中々降りださない。曇りのままで今日は終わるのだろうか?
 昨日の予報では、夜に雨、更に今日の午前中も雨のはずだがその様子は無い。ただ西の空の雲は厚く日本海側は雨が降っているのだろう。


 今日は、昨日が敬老の日、そして今日は秋分の日の間の祝日ということで休み。TVでは高速の渋滞を知らせたいようだが、それ程渋滞という様子ではない。
 TVの予想が、何か渋滞が激しくなって欲しいという気持ちが伝わってきて気持ち悪い。自分たちのニュースのためには、TVを見ないで高速に乗り遠出した人達は渋滞で疲れて帰ってきて欲しいと願っているようだ。休みの日は、きっと遠出せず家で一日中ゴロゴロして欲しいというのが本音だろう。
 そこまで書くといやらしいが、渋滞のニュースを見るたび、何処にも行かずに家に居る自分が勝ち組と思う自分と重ねあわしてしまう。

 そこで高速無料化の話題があるのだが、2酸化炭素の排出、あと道路維持の問題から、反対の意見があるが、果たして本当に高速を無料化することで2酸化炭素の排出量は増えるのだろうか。
 普通考えれば、無料化後に高速を走るトラックの量は増えるだろう。そうなれば一般道を走ることが無くなり信号の度にストップしている時間が短くなる、そうすれば量的な2酸化炭素の排出量は自然と同じか減るような気がする。
 更に一般道の流れがトラックが通らないことによりスムーズになれば一般車両の出す排気ガスの量も相対的に減少するだろう。そう考えれば高速無料化で2酸化炭素の排出量が増えるという意見は間違っているように思う。
 
 ただし、ここで問題なのは、高速道路をトラックが走ることによる道路の痛みが今より顕著になることである。有料なら走らない車も無料なら走ることになれば今より交通量は増えることは間違いない。そうなれば耐用年数も半分程度となり、維持管理する費用は必ずかかることになる。この支出は用意する必要がある。

 また、問題なのはこれまで作り続けた高速道路を更に作り続けなければならない圧力が必ず出てくる。ただでさえ建設費に膨大なお金を投資し更に維持費が必要となればこの先、道路のために他のものを犠牲にする必要が出てくる。
 
 地方に都会並みの便利さを求めるのが本当に日本のためになるのか、国民が考える必要がある。確かに北海道には不必要と思われる高速道路が多い。ただ出来てしまったものは出来てしまったもので、必要なら利用しない手は無い。しかし、この先地方分権が進み、各地方独立採算になれば、この高速道路の維持経費の負担は財政に影響を及ぼすだろう。
 国が作ったのだから、国が維持しろという理屈がこの先通るのか、日本の財政が逼迫すればその意見も通らなくなると予想される。

 高度経済成長、更に好景気が続き、日本自体の浪費癖は中々直らない。更にそれに乗っかった政府や国会議員は将来の日本の姿を考えず行動してきた。その舵を180度切らなければこの先の日本は存在しないだろう。本当にアジアの片隅に埋もれた国になる恐れがある。
 そうならないためにも、今度の政変を期に考え直す必要がある。