景気

 雪が朝から降り続いている。湿っているため除雪の雪スコップが腕に負荷を掛ける。北海道の上空で冷たい空気と太平洋側から入る湿った風がぶつかり、湿った雪を降らせる。この時期特有の現象である。

 太平洋側から入る比較的暖かい空気のせいで気温は左程低くない。

 日本経済に徐々に景気回復の兆しが見えているようだ。しかし、この景気回復は、世界各国の政府が湯水のようにお金を注ぎ込んでいる見せかけの景気と言ってよい部分がある。

 その証拠に、企業の設備投資はマイナスである。それでも前年比で伸びているのは、各企業がリストラを行い人件費を削り、その効果が利益につながっているだけである。

引用 時事ドットコムhttp://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2010030400819

実質年4.0%増に下方修正=10~12月期GDP改定値-民間予測

 内閣府が11日発表する2009年10~12月期の国内総生産(GDP)改定値について、主要民間シンクタンク12社の予測が4日出そろった。物価の影響を除く実質の平均は前期比1.0%増、年率換算で4.0%増と速報値(前期比1.1%増、年率4.6%増)からわずかに下方修正された。

 ただ、改定値でも3四半期連続のプラス成長を見込んでおり、「日本経済が回復を続けているとの判断に変わりはない」(野村証券金融経済研究所)との見方が有力だ。(2010/03/04-18:43)

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 この先、政府の金が尽きたときに世界的にどのような変化が起こるか注意深く見守る必要がある。

 しかし見かけの景気回復は、消費者に購買意欲を喚起させ、その車輪が回りだせば国内の景気回復も早くに起こるはずである。

 更に、政府の目玉である子ども手当が上手く景気の刺激になればそれに越したことはない。

 しかし、依然世界経済は不安定であり、如何に景気の下支えを世界同時に行うかと言うことになる。それにしても、今回の不景気で世界の国が費やした資金は相当な額になるだろう。

 誰かが損をすれば誰かが潤うのは自然の摂理で、世界のどこかで利益を得る少数の人間がいるはずである。

 それが誰なのか誰も教えてはくれない。