カラス

 快晴、ただし吹く風は非常に冷たい。太平洋側の高気圧の張り出しがもっと強ければこれ程寒くはないのだが、如何せんまだ張り出しが弱く、北海道上空を低気圧が横切る形になっている。

 そのため高気圧の裾と低気圧の境にそってオホーツク海からの冷たい風が入り込むと言う、道民にとって辛い毎日である。

 今日は、朝っぱらからカラスに襲撃されてしまった。上着の色が悪かったのか格好の攻撃対象とされたようである。

 丁度そこは、住宅街の中の公園で、そこを縄張とするカラスのつがいが毎年巣作りするところである。

 生ごみの日には、ゴミブクロを口嘴でつっつき中のゴミを散乱させる。それでも各家庭のゴミ出しが厳格に成り、ゴミ袋の上にネットを掛けるなどしてゴミの散乱は減ってきたところである。

 しかし、襲われたのは今日はじめてだが、これは巣作りから子育てが終わるまで相当の日数この被害は続きそうである。大人しくしていれば、カラスの巣作りの邪魔をする人は居ないのに、ああやって攻撃を繰り返せば、役所に通報され、かえって巣作りの邪魔を余計されることに成る。それがわかっていればと思うが、そこがカラスの限界だろう。

 今回のカラスは、比較的まだ小さく、怖さは中くらいだが、背後から羽音を立てて襲うのは勘弁して欲しいものである。距離にして50メートル位の間に4回程度頭のすれすれを飛ばれ威嚇されてしまった。

 カラスも小ぶりなものから、羽を広げれば1メートル位になる大物がいる。それなどに襲われれば生きた心地がしないだろう。

 また、カラスに対して人間が無力なのは、相手は飛べることである。更に普通カラス退治用の道具を持ち合わせてはいないため、戦うことも出来ない。まあカラス退治用の武器を持ちながら歩くというのも、他の人から見れば不審人物に近く余りおすすめは出来ないだろう。

 きっと今日あの道を歩く人の何人かはきっと被害に会うのだろう。「雉も鳴かずば撃たれまい」と言う言葉があるが、あのカラスに教えてあげたいものである。