民主党政権

 曇り、明け方の空には、秋の雲の一つであるうろこ雲が浮かんでいた。気温は、低いのだが昨日よりはまだ高い。今週末は、色々なところで運動会が行われるが、良い天候であって欲しいものである。

 

 早期退陣論が出て久しいが、この火付け役は何と行っても新聞、TVなどのマスコミである。本当にマスコミは、政変を欲しがる。色々な混乱が生じれば生じるほど自分たちの仕事が無くならないのは良く分かる。もし自分がマスコミに働いていれば、何となく記事がかけるようになる日が続けばこれほど楽なものはない。

 

 政治が上手く行き、混乱なく世界が動いたとしたら政治部などの記者は、飯の食い上げである。

 だからといって国民のすべてが政治が混乱するのを望んでいるわけではない。その望んでいない一人がここに居る。去年、劇的な政権交代が有り、今後の日本の流れを民主党に託したわけである。

 鳩山総理が選挙で信任を受けていないという人もいるが、去年の選挙では民主党の顔として選挙を戦って勝ち抜いたのだから、既に国民の信任を受けていっていると言って良い。

 TVに出る評論家は、簡単に首を替えろと言うが、仕事には慣れが必要である。石の上にも三年と言うが如しで、一年目の不手際を大目に見る懐の深さが必要である。

 この不手際の連続は、少し目に余るが、国民はそのことも合わせて民主党政権を選んだと思う。

 これでまた古い自民党の体質に戻すことに賛成する事はない。あれだけ長期政権で、政府や官僚システムに充分垢をつけまくり、選挙公約は守らず、朝令暮改は当たり前の時代に戻りたいとは決して思わない。

 

 そして、今回民主党のマニュフェストを非難する人も多いが、しかし、以前の自民党が選挙で話した事が実際に実現されたことが有りましたか?実現したのは、公共事業で巨大な箱物や、道路、ダムを建設しただけで、本当に政治改革をしてくれましたかと言いたい。

 

 ただし、民主党もあれだけ選挙でマニュフェストを守りますと言ったのだから、事業仕分けだけでなく色々な改革を矢継ぎ早に繰り出して欲しい。

 先にも書いたが我慢は3年である。もしそれでも期待を裏切られたなら、政権交代をするのは当たり前である。そんな能力のない政党はこちらからお断りである。

 その他の野党は、今回野に下った社民党を始め政権担当能力があるところを見せてもらいたい。その能力が無ければこの先消滅してもらっても結構である。

 だから、今後の福島党首の発言に注目である。今まで政権に加わっており、内閣の内情を知ったはずである。そこできれい事ばかりを言うようだとしたら、失望である。本当に日本が良くなる建設的意見を述べて欲しい。

 

 出直し最中の自民党であるが、新人の小泉進次郎議員に頼り切りなのが情けない。自民党政権の時は、あれだけTVにでて意見を言っていた中堅議員が前面に出ることは無くなってしまった。

 確かに、政権与党ではないため扱いに差が出るのは仕方がない。しかし、自民党を立て直すのは、老害のような議員ではなくあなた達だろうと言いたい。

 民主党もそうなのだが、日本の国会議員達のとりあえず国会議員になってみた感が漂っていると感じるのは自分だけだろうか?