食品トレイ

 雨降り、朝方少し強く降り今は霧雨が少しと言う状況で有る。今日一日降ったり止んだりが続くようである。少し風があるためか外は寒さを感じる。

 昨日のニュース(テレ東)で、食品トレイを使わずただ袋詰めした肉類が売れているという放送があった。

 これにより包装材のコストがカットされ販売価格を安くすることで売上が伸びるという内容だった。

 ついこないだ「カンブリア宮殿」で食品トレイを扱う会社の社長が出ていて、業界ナンバーワンの地位を築いた話しを見たばかりだったので、違った意味で感慨深いものがあった。

 あの社長さんにとってこの話題は、どのような受け止め方をしているだろうか?このことは既に予想通りのことなのだろうか?是非そのことを聞いてみたいと思った。

 最初のニュースの中でアナウンサーが、商品を買うと直ぐに食品トレイから商品を取り出し容器を捨てて行く客がいると話していた。確かに後で、分別してゴミに廃棄する手間を考えたらその場でトレイを捨てた方が手っ取り早い。

 客にとって、食品トレイは、モノを選ぶ際の商品陳列用の道具で有る。家に持ち帰ったところで他の用途に使えるものでもない。

 昔の商品は、新聞紙や油紙で包まれただけの簡易包装だった。それと比べれば今の包装は過剰とも言える。

 

 しかし、今までの時代は、それが消費者の好みであった。更に家に持ち帰っても燃えるゴミとしてゴミにそのまま捨てるだけでそれ程手間がかかることの無い時代の産物だった。

 

 それが今では、食品トレイは、汚れていれば洗い、その材質によって資源ごみ、燃えないゴミ、燃えるゴミに分別して捨てなければならなく成った。

 今後、ゴミの分別収集が増えれば増えれば増えるほど家庭内のゴミを減らすことが優先されていくだろう。その過剰包装の一つが食品トレイと言う事に成るのだろう。

 もし、消費者がそれを望んでいると判れば、スーパーなどの小売業も、包装代が売値から差し引かれることを考えれば雪崩を打ってそれに変わっていくだろう。

 更に消費者にとって肉、魚等は綺麗に包装している必要もない。必要なのは、鮮度が消費者に判ることと売り場が清潔であれば過剰包装は必要ない。

 そしてまた話しは、戻るが、栄枯盛衰はどの分野でもある。絶頂と言われた時、或いは時代の寵児と呼ばれた時から坂道を下ることに成る。

 あの飛ぶ鳥を落とす勢いだったトヨタでさえもその言葉通り転落の憂き目にあっている。人は絶頂の舞台に立つ前に次の展開を考えていく必要があるのだろう。これも教訓で有る。

 そして、その書品トレーの放送はここ(http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/list/list20100426.html)に紹介されている。