何となく書いてみた

 曇り時々晴れ、まだ昨日の夜降りつづけた雨の余韻が残っている。気温は昨日より低くはない。


 日本のどこかでタガが外れ、それが矛盾となって日本全国に広がっているように思う。この変化は、きっと日本にやってきたバブルが弾けた時に日本人の心が弾けたせいだろう。

 もしそうだとするとかれこれ30年も経つことになる。それは人生を送るには充分な時間である。そのバブルを経験した男女が今や年寄りになり日本を支えていることになる。

 ただし、バブルといっても北海道は、その恩恵を受けるのは遅かったし、それが来たと思ったら直ぐにバブルが弾け、拓銀の破たんにつながるという大波だけを経験したように思う。

 日本人にとってあのバブル景気は、どのような影響を与えたのかを検証する論説なりを読んでみたい気がする。もうそろそろきちんとした整理がなされて良い時期だろう。

 その後の不景気をもたらした要因も、バブルが弾けた後の負の遺産の整理であり、その後、好景気が来れば戦争を起こしそしてさらに巨大な世界的金融バブルが来てすぐ弾けるというようなまるでジェットコースターのような上下動を世界は繰り返してきた。

 その中で日本は、上手く上昇気流に乗りそうで乗り損ね、今があるわけである。日本の経験を今アメリカが経験している状態で、そして遅かれ早かれ中国が経験するのだろう。

 まさしく盛者必衰の理である。

 この先日本は、アジアの片隅でつつましく生きていく必要がある。それを国民全体が感じ取ることができればまだ日本はやっていけるだろう。

 そのためには、少なくとも富の偏在を生むような政策はやめ、格差をいかに少なくしていくかを探る必要がある。申し訳ないが富める者は、貧しき者に分け与える覚悟を持ってもらう必要がある。それが嫌なら日本を脱出してもらうしかないだろう。

 

 まさしく暴論かもしれないが、このまま先行きが苦しくなればなるほどその道しか生まれてこない。