晴れだが、少し雲が掛かっている。気温は低い。

 今日の朝、直下型の地震があった。ザザザという横揺れがあり突き上げるような縦揺れがあった。時間にして数秒だが長く感じた。

 この程度の揺れなら地震が多い地方に住む人にとって異常と思わないレベルだろうが、普段めったに起きない所に住むものとしては、最初の小さな横揺れが来たときこのまま大地震に成ったらどうしようと思うレベルである。その後余震もなく一回の揺れで収まり一安心した。

 地震の話は本題ではないのだが、最近見る夢のパターンがある。それは宇宙船なり不思議な生物なりが地球を襲い、自分の目の前で建物を破壊していくものである。

 それは、人間の力では到底防ぎようの無いものとしてその夢の中では自覚しており、黙ってその破壊行為を見守るしかないのである。

 そして破壊される建物は、夢の中の世界で自分が働いているビルであり、それが破壊される所を目のあたりにしながら、自分が構築してインフラをこの後どのようにして再構築していくか絶望感とともに見ているのである。あの無力感に襲われたあたりで目が覚めることになる。

 現実は夢なのでそういった事件が起きないが、きっと自分が築いてきたものが壊されることを怖れているのだなと夢判断をしてみたりするのである。

 

 自分が一生懸命構築してきたものを他人に破壊されるとき程、残念なものは無い、それなら一層の事自分で破壊してしまう方が潔いし、その行為に快感を覚えることもある。それは自分で砂場で作った砂の山を自身が怪獣役になり踏み潰す行為である。

 人間は、今まで築いてきたものを自分の手で一瞬で破壊してしまいたいという欲望を持っている。しかし、それは他人が破壊する行為とイコールではない。

 毎日と言って良いほど、新聞記事になる小さな事件を見るにつけ、その犯罪で、今まで築いてきた自分の人生を一瞬で破壊する行為に酔うために罪を犯す人がいるのだなと思う。まあ、それが全てでなく交通事故のように自分の思いよらない所で人生の歯車を狂わせる人も存在するのだけれども。

 まあ、こんな夢が現実化することは無いのだが、些細なことで自分の人生を崩すことが無いように人生を送りたいものである。